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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

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2006年02月12日(日) 出社10日め

転職して10日たった。
怒涛のような10日間だった。

僕の希望もあり、できる限りクライアントや協業先の企業の方々とお会いする機会を作ってもらった。
最初の一週間は、まるで何もわからなかった。
研修もなにもない、いきなりの実戦投入なので当然ではある。

そして、僕は何もわからないまま、社外の方々とのミーティングに参加することから始めた。
教えてもらうよりも、ミーティングに参加し、議論に加わったほうが、その場の空気を含めて、得られるのもが大きい。
トレーニングなどをしているよりも、外に出ろ、人に会え、である。

最初の頃は、19時頃に帰宅していたのだけれど、少しずつ、僕の帰宅時間は延びていった。
19時頃には、ほとんどの社員は帰宅する。
20時には、僕はオフィスで一人になる。

さて、覗きタイムだ。

オフィスに誰もいなくなったら、社内のDBをひたすら読むのだ。
全てを文書化してDBに残す社風らしく、様々なプロジェクトの数年分のアーカイブが残っているのである。
おもしろい。
読んでいて飽きない。
帰りたくとも、続きが読みたいので、帰れないのだ。
早く帰宅したとしても、どうせNotesのレプリカを自宅で読むだけなので、オフィスで読んでも同じだ。
誰もいないオフィスならば、ゆっくりとログが読める。

なかでも社内のコンタクトセンターのログが面白い。
新しい会社では自前で24時間稼動のコンタクトセンターを持っていて、僕は、その対応ログが数年分に渡った閲覧権限があるのである。

まさしくドラマ。

トラブルと顧客対応のログが全て残されている。
読み出したら止まらない。

下手な小説を読むよりもずっとおもしろいのだ。
生の顧客の声。

顧客からの怒りの電話やメール、そしてひたすら顧客のためを考えて行動するコンタクトセンター。
数百円レベルのトラブルにも真摯に対応している。

正直、頭が下がった。

僕の移籍した会社はトラブルが皆無に近い企業である。
絶対にアコギな商売はやらない、と宣言している。
愚直なまでに真面目な企業だ。

コンタクトセンターのログを読んでいて、僕は自分が恥ずかしくなった。
僕が言っている現場は、現場なんかじゃない。
24時間対応のコンタクトセンターや小さな案件を歩き回って取ってくる営業、僕のめちゃくちゃな要求に一生けんめい応えようとしてくれるシステム部門。

僕は、現場でがんばってくれている方々に最大限の尊敬を持って接したいと思う。

僕は、現場には厳しい態度を取り、無茶な要求をするかも知れないけれど、最大限の尊敬を持って接する。
それは約束したい。

一方で、コンタクトセンターのメンバーとビデオカンファレンスを行った。
ビデオカンファレンスでは、相手に声が届くように、とついつい大きな声で話してしまう。
あ、ビビっている。
僕は、怒っているのではないですよ、声がビデオカンファレンスのマイクで通っているかどうかが不安だったので、大きな声を出しただけです。
ビビらないでください。

現場のみなさん、ありがとう。
僕は、現場には厳しい存在かもしれないけれど、心では、ずっと感謝しています。




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