斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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出社3日め。
夜が早いので、午前6時起床がそれほど苦痛ではない。 今日は、午後7時から歓迎会を開いてもらったので、自動的に午後7時で業務終了。
午前中に、PCのセットアップがようやく完了したので、本格的に業務開始。 俺様仕様のカスタマイズを全てリセットしてしまったので、まだ使いにくいけど。
例によって、どかどか仕事はやってくる。
ひとつひとつは、僕にとっては難しくない。 社内の業務フローやら書類のフォーマット等々をまだ把握していないだけ。 全て経験済の事ばかりなので、問題はない。
大企業病の外資から小さな日本企業に転職してきた僕が驚いた事。 業務プロセスが簡素。 意思決定が早い。
入社3日めで、いきなり社印が必要となったのだけれど、30秒の説明でその場で捺印。 今までは、同じ事をやるのに、2週間くらいは平気でかかっていた。 2週間→30秒の時間短縮は大きい。 このスピード感であれば、大企業を出し抜ける。 大企業が社内調整でもたもたしている間に、僕らは先行してどんどんと仕事を先に進めていく。 キャッシュが潤沢なので、投資の意思決定も速い。
これだよ、これ。 僕が求めていた環境は。
戸惑いつつも、「オラ、なんだかワクワクしてきたぞ」。
今まで僕が所属してきた外資の大企業の日本法人には、実質的には何の権限もない。 日本のビジネス環境や商習慣を無視したグローバル統一システムで仕事をしていた。 日本の常識が通用しないのが外資。 僕は、ずーーーーっと悩まされていた。 「そんな一方的に自分達に有利な契約条件を日本企業が認めるワケねーだろ!」と社内的にはバトルをしつつ、クライアントである日本企業には、ひたすら頭を下げ続けていた。 外資系の俺様ジャイアンルールは、リスク回避の点では良い事なのだけれど、日本法人で意思決定できない案件に関ってしまうと、面倒くさいことになる。 大きな案件になると、自動的に日本法人では意思決定できなくなるので、大きな案件や投資が必要になる戦略的な案件は避けるようになっていく。 外資のグローバル統一俺様ジャイアニズムルールから少しでも外れると、いちいちグローバル承認、ってことで日本法人では意思決定できず、海外での承認が必要だった。 英文資料をたくさんつくって、世界中のあちこちにたらい回し。 確実に承認される案件であるのだけれど、いちいち時間がかかり過ぎていた。
でも、今は、2週間→30秒への時間短縮だ。 僕が早く帰宅できるようになった理由のひとつはこれ。 社内向けの資料作成や説明の時間が限りなくゼロ。 社内向けに何十枚ものパワーポイントの資料を作る必要はなくなった。
小さな会社っていいなあ。 身軽だ。 一方で、押さえるべきポイントは押さえてあるので、リスクはない。 大企業は、意思決定プロセスの階層が多すぎたり、社内調整に時間がかかり過ぎていただけだ。 大企業で、それが外資、ということになると、更に話がややこしくなっていただけ。 アホだな、と思う。
大企業は無駄な時間をかけて社内調整でもしてろっ、てことだ。
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