斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2005年12月23日(金) |
クルマのバッテリーを交換した |
クルマのバッテリーの調子がイマイチなので、バッテリーを交換することにした。 トリクル充電器を使って充電してしのいでいたのだけれど、すぐに電圧が下がる。 寿命か。 ディーラーでバッテリーを交換すると、ヘボい純正品でも4万円近くかかるので、ネットでボッシュのイケてそうなバッテリーを購入し、自分で交換。
バッテリーの取り外しと装着は、既に日常と化しているので、やりかたはわかっている。 Audi TTは特殊工具がなければバッテリー交換ができない構造になっている。 たかだがバッテリー交換なのに、一般の工具では交換できない。
ギチギチに詰まったエンジンルームの手の届かない奥まった位置の隙間にあるボルトをはずさなくてはならない。 ボルトそのものはごくごく一般的なものなのだけれど、一般工具では届かない位置にある。 バッテリー交換のため、というか手の届かない場所にあるボルトをはずすために、特殊工具が必要なのだ。 既にその工具は持っているので、問題なし。
バッテリー交換方法はマニュアルにも記載されていない。 何度も作業したことがあるので、やりかたがわかっているだけ。 バッテリー交換くらいユーザーが簡単にできるようにすべきだと思うのだけれど、実際にやってみるとかなり面倒。 マニュアルには、ディーラーにご連絡ください、としか記述がないし、一般工具では、対処できない時点でおかしい。 初めてバッテリーを外すとき、どれだけ試行錯誤したことか。 国産車だったらもっと簡単なのかな、と思いつつ、バッテリー交換。 国産車は10年以上保有したことがないのだけれど、どうなのだろう。 もっと簡単なのかな。
今回は、互換性のあるバッテリーを探すのに苦労した。
互換性がわからん・・・。
国産車であれば、互換バッテリーが簡単にわかるのだけれど、欧州車のバッテリーの互換性がわからない。 ネットで小一時間、ひたすらサーチ。 一応、互換性がありそうなバッテリーがいくつか見つかった。
が、互換バッテリー、と書いてあるのにサイズが違う。
サイズが違うバッテリーが互換性あり、ってどういうことやねん。 クソ高い割にはごくごく普通の性能でしかない純正バッテリーよりも高性能なバッテリーに交換したいのだけれど、互換バッテリーと記載されているのに、サイズが違う。 20ミリくらいサイズが違う。 細部の形状も微妙に違っていて、本当にぴったりハマるのかよ、と。
結局、純正バッテリーをはずして、サイズを測り、同じサイズのものを購入。 純正よりも高性能ではあるらしいのだけれど。本当にぴったりハマるの?という不安がよぎる。 クルマのバッテリー、なかでも欧州車は標準規格、みたいなのが未整備らしく、メーカーや車種、年式ごとにバラバラであるようなのだ。
基本は素直に純正品で我慢しろ、と。
たいした金額じゃないので、はまらなきゃはまらないで、何か加工すればいいや、と思ってボッシュのちょっと性能のよさげなバッテリーをネットで購入。
バッテリー交換用に以前から持っている専用工具を使って、バッテリーを装着。
何とか無理やり気味に新しいボッシュのバッテリーを押し込む。 購入したバッテリーは、予想通り微妙に合わない。 試行錯誤のうえ、何とか装着。
仮接続をして、エンジンをかける。 ドゥルルウウウウウウウウンッ。 エンジンがかかった。 僕のクルマは、エンジンをかけると、OSの起動みたいに、テストプログラムが走るようになっている。 正常であれば、ダッシュボードに「OK」と表示される。 仮組みで、ダッシュボードには「OK」と表示された。 電装品をあちこちいじってみたけど、問題はなさそう。
仮組みの状態で、クルマは正常に作動しているようなので、本組みに入り、無事、バッテリー交換完了。
しかし、なんだか不安。 互換性の保証がない。 ちゃんと動いているけどさあ、本当にこれで大丈夫なのか?
僕は、パソコンやギターの改造は大好きなのだけれど、命に関る事はない。 ギターに至っては、改造を前提にして、素材としていいものを探して買ったりしているくらい。 でも、クルマ、となると躊躇する。 互換性が担保されていないパーツを交換するのは勇気がいる。 僕は、クルマの整備は素人。 バイクは構造がシンプルなので、しょっちゅうカウルをはずしていじっては、ニタニタと喜んでいじっているのだけれど、クルマはブラックボックス化が激しいので、いじるのが恐い。
僕のクルマは、ダッシュボードに「ERROR」と表示が出たりする。 ディーラーにクルマを持ち込むと、整備士の兄ちゃんは、パソコンの乗った台車をごろごろ押してきて、クルマに接続。 パソコンでガチャガチャ。 エラー修正。 クルマのファームウエアのバージョンアップか? 「リセットしましたので問題ないです」。
今のクルマは、ボンネットを開けても、どこにエンジンがあるのか?というくらいカバーリングされており、何がどうなっているのかさっぱりわからない。 自分でイジりたくても、僕がイジりたい部分は、マニュアルには、ディーラーにお問い合わせください、としか書かれていない。
純正品以外は、駄目よ、保証できません、という事情はわからないでもない。 命にかかわるかもしれないし。
でも、Ducatiは自由にカスタマイズしてください、というスタンス。 社外パーツもたくさんあるし、構造もシンプルなので、僕も実験君として、イジって遊べる。 でも、クルマは、ブラックボックス化していて、イジれる要素が少ない。 最新の国産バイクは知らないけれど、Ducatiはカウルを空けて、中を見れば何がどういうふうになっているのかが一目瞭然。 自力でも整備できる。
僕は私立大学の文学部、という究極の文系人間である。 でも、アナログ、デジタル、ソフトウエア、メカにかかわらず機械いじりが好きだ。 そこに機械があったら、ばらして組み直さなくては気がすまない、という文系としてはあり得ない性格である。
たかだかバッテリー交換だろ。 そのくらい自分でやらせてくれよ、と思う。
僕のクルマに同乗する方、走行中に、突然、エンジンが停まるかも知れません。 でも、工具は常備しているので、10分程度お時間をいただければ、システムをリセットして復旧します。
ちなみに、ほとんど買う気になっていたハマーH3は、駐車場の大きさの都合上、断念することになりました。 屋根つき駐車場なので、狭いのだ。 隣のクルマと数センチの間隔にはなるものの(ドアは開けられない)入らないことはないのだけれど、切り返しが不可能なことが判明。 僕の隣はいつの間にやらロールスロイスが鎮座しているので、ブツけるとシャレにならない。 そのもうひとつ隣は、フェラーリディノ、向かいはロータスエリーゼ、2、3台隣にはTVR。 実に香ばしい駐車場だ。 少ない屋根つき駐車場なので、マニアックなクルマが集結している。 しばらくAudi TTに乗りつづけます。
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