斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
β版
目次 | <<前へ| 次へ>>
2005年12月19日(月) |
ネットでマンガを安く読みたいなあ |
先日、マンガサイトでマンガを読みまくっている、と書いたのだけれど、相変わらずネット経由でマンガを読みまくっている。 アングラっぽいサイトを使っているのだけれど、じゅうぶんに読める。 もう100冊くらいは読んだだろうか。
思うのは、動画配信は盛り上がっているのに、マンガがどうして盛り上がっていないのか、と。 モバイラーの僕にとっては、時間的制約のある動画よりもマンガのほうが親しみ易い。 動画は、隙間時間に見ることは難しいけれど、マンガは自分のペースで読める。 動画は、著作権がどうのこうの、隣接著作権があるので全ての権利関係者に許諾を得なくてはならないので、うんぬんかんぬん、とか言っている。
僕は、マンガを「安く」配信してくれよ、と言いたい。 マンガは著作者が明確だ。 権利者は作者と出版社だけ。 許諾が難しいとは思えない。 簡単に権利をクリアできる。
僕はマンガ、特にコミックスはほとんど買わない。 場所を取るからである。 マンガ雑誌は買うけれど、コミックスは邪魔になるので買わない。 一冊、数十分程度で読めてしまうので、買い始めたら自宅がマンガで溢れて大変なことになるからである。
僕は小学生の頃、マンガばかりをひたすら読んでいた。 ジャンプの発売日には、本屋への入荷時刻まで把握しており、毎週本屋の倉庫の前で、入荷を待ち、荷解きとともに買っていたくらいだ。 あまりにもマンガばかりを読むので、親が担任の先生に相談に行ったこともある。
デジタルコンテンツにはカネを払わない主義者の僕だけど、マンガだったらきちんとお金を払ってもいいかな、と思う。
ただ、一括ダウンロード型にして欲しい。 ブロードバンド前提の一ページずつダウンロードする方式だと、モバイル環境では読めない。 1週間程度で権利が消滅するしくみのDRMがついていていれば良いと思う。
マンガ配信サイトはないわけではない。 でもとんでもなく高い。 「沈黙の艦隊」でも読もうかな、と思ったら「全32巻 価格:13,440円(税込) 」。 一冊420円(税込)だそうです・・・。
あり得ない・・・。
フツーに買わんだろ。
会員制にでもして、もっと安くならんのか、と。 どう考えても、ニーズがあるし、市場としても盛り上がると思うんだけど、この価格設定は、何よ、と。
出版社がリスクを負う現在の配本システムを打ち破り、かつ市場としても有望なのに、この価格設定は、ナメてんのか、と。 現状の配本システムでは、出版物の在庫リスクは、書店ではなく、出版社が負うことになっている。 ネットでのマンガ配信は、出版社のリスクを低減できるし、貴重な資源である紙も使わなくても済む。 僕の場合、本屋に行ってマンガを買おうと思ったら、第1巻が在庫切れで、買うことを止める事も多い。 ネットだったら全ての問題が解決する。 ユーザーにとっても出版社にとってもいいこと尽くめ。
問題があるとすれば、既存の書店の扱い。 ただでさえアマゾンのせいで、書店がガンガン潰れているのに、そこに拍車をかけるのか、と。 鬼のようなマンガ配信の高価格設定は、既存の書店の権益確保のためだろう。 自ら、マンガは、ネットでは買わないでください、書店で紙媒体で買ってください、と言っているようなものだ。
僕は10年前にネットによる音楽配信の提案書を持って音楽レーベルを訪問し、出入り禁止になった経験がある。 そのときの出入り禁止になった理由は、既存のCD屋が潰れるから、というものだった。 でも、今は音楽配信は避けられない時代になった。 音楽配信は、ワケのわからないDRMでガチガチだけど(CCCDはもちろんのこと音楽配信のDRMは簡単に突破できる。書くと法的にヤバい気もするので書かない。興味のあるかたは「オーディオファイルの形式の変換」でググってください)。
アングラサイトじゃなくて、きちんとしたサイトでマンガを「安く」読みたいなあ。
■鬼のように高いデジタルマンガ配信の例 http://www.ebookjapan.jp/shop/title.asp?titleid=3757
目次 | <<前へ| 次へ>>
|