斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2005年12月04日(日) |
携帯のヘビーユーザーはある臨界点を超えると一挙にARPEが下がる件について |
最近、携帯電話の通話料金がぐっと下がった。 料金コースも安いものに変更した。 無線LANのおかげである。
僕が使用している携帯電話はFOMA M1000。 無線LAN機能を持っている。
携帯電話会社は、ひたすらARPEを上げる事に注力してきた。 できるだけ頻繁に、かつ大容量のデータのやりとりを行ってもらうことにより、パケ死に導こう、というのが基本戦略。 カメラをガンガン高画素化してみたり、Flashを使えるようにしてみたり。 imodeのトップページもいつの間にやらFlash、 ヘビーユーザー向けにちょっとお得感のある料金パッケージを用意してみたりして。 何を隠そう、この僕も通話料金は普通だけど、パケット料金はアホみたいに使いまくっていたユーザーのひとりである。
が、ザマミロ。 ヘビーユーザーは臨界点を超えると、パケット代が安くなってしまうのだ。
パケ放題ではなく、無線LANのおかげである。
無線LANが搭載されたことにより、自宅のアクセスポイント経由で、ウェブもメールも2ちゃんねるもみーんな、夜、眠っている間に巡回させて、事前にダウンロードすることが可能になった。
僕は、50通ほどのメルマガを購読している。 無線LAN経由で携帯電話にダウンロードされたメルマガを通勤電車で読む。 imode経由でもMopera経由でもない自宅のアクセスポイント経由なので、パケット代は無料。 メッセンジャーですら携帯電話上の無線LAN経由でアクセスしている(M1000のリアルタイム日本語入力はつらいけど)。 当然ながら、自宅の無線LANのアクセスポイント経由でいくらネットに繋ごうが、一円足りともパケット代はかからない。
僕は、携帯電話のヘビーユーザーであるがゆえに、逆にパケット代がかからなくなってしまった。 携帯電話事業者にとっては、とんでもなく迷惑な話だ。
無線LAN搭載の携帯電話は既にいくつか存在する。 たぶん、無線LAN搭載の携帯電話を買うようなアホは、ヘビーユーザーのはずだ。 とんでもない金額のパケット代を払ってきたに違いない。 だが、ヘビーユーザーの臨界点を超えると、無線LAN経由の携帯電話接続に目覚めてしまい、パケット代が発生しなくなってしまう。 わはははは、どういうことだ。
しかも、M1000にはVoIPアプリの開発キットまで登場した。 おいっ、音声通話まで無料か? 基本料金だけ払えば、携帯電話が使い放題になる時代はすぐそこ。 時代はすぐそこ、というかあと数ヶ月、といったところ。
携帯電話事業者もつらい時代になったものだ。
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