斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2005年07月10日(日) |
ザック・ワイルド萌えの悩み |
今回買ったギブソン・レスポールカスタムをごちゃごちゃといじっている。 ギターそのもののセッティングは、レスポールは2本目という事もあり、もう1本のレスポールに合わせるだけなので、あっという間に終わった。 いじっているのは、アンプやエフェクターのセッティングである。
僕のレスポールカスタムへの最大の期待はザック・ワイルドの音を出す事であった。 ギタリストは数有れど、ギターの音色に限ると、僕にとっての萌え度ナンバーワンが、ザック・ワイルド。
ザック・ワイルドとは、オジー・オズボーンバンドのギタリストである。 オジー・オズボーンを語るうえでは、一般的にはランディー・ローズなのだけれど、音色に関しては、僕的には、ザック・ワイルドなのだ。 ザック・ワイルドは、いわゆるマッチョ系。 ザック・ワイルドの音を出したければ、ギターの練習よりも筋トレしろ、と言われる。 レスポールに太い弦を張り、ピッキングハーモニクスを多用して、アホのひとつ覚えのペンタトニックをノリ一発で弾けば、ザック・ワイルドになるはずだ。 ザック・ワイルドのギターがレスポールカスタムなのである。
と、その前に断って置かねばならない。 おいおい、以前からレスポールのスタンダードは持っていたんじゃないのか? 今回、入手したレスポールカスタムと、以前から保有しているレスポールスタンダードの木の材質やピックアップ等の仕様は、ほぼ同一。 スタンダードとカスタムで、音色が大きく異なることは、あまり想定できない。
ザック・ワイルドのアンプは、マーシャルのJCM800の改造品。 エフェクターは、BOSSのスーパーオーバードライブにコーラス。 センドリターンで、ディレイ、というセッティング。
僕のアンプはマーシャルのJCM2000。 エフェクターは、BOSSのコンパクトタイプではないが、BOSSのPCでエディットできるマルチエフェクター。 マーシャルのセンドリターンにはラックマウントのデジタルディレイが繋いである。 音色に限って言えは、ほぼ同じ音が出るハズだ。 嫌な大人は、憧れのミュージシャンの音を出すためには、エフェクターやらモデリングアンプを使ってチマチマやるのではなく、同じモノを買って揃えてしまうのだ。 音色オタクである僕にとっては、モデリングアンプやエフェクターでのシミュレーションは、インチキである。 同じ機材を使用しなくてはならない。
吊るしのレスポールスタンダードでは、ザック・ワイルドの音が出なかった。 ザック・ワイルドみたいな暴力的な音にはならない。 品が良すぎる。 まとまりすぎている。 シミュレーションの限界だ。
僕は、決定的な違いは、レスポールのピックアップと電気系統にある、との仮説を立てた。 ザック・ワイルドのレスポールはEMGというアクティブタイプのピックアップが搭載されている。 電気系統がアクティブ型、すなわち電池が必要な仕様になっている。 パッシブとアクティブでは、電気系統のそもそもの構造が異なるので、EMGを搭載しなくては、ザック・ワイルドにはならないハズだ。 EMGからは、その名もズバリ、ザック・ワイルドキット(EMG ZW)が発売されている。 ピックアップと電気系統がザック・ワイルドと同じになるキットが製品として存在するのである。 仮説を立てたならば、検証しなくてはならない。
僕のなかに「ギターを改造したい病」がもりもりと湧きあがってきた。 以前から保有していたレスポールスタンダードはほぼ完璧、と言えるギターだった。 音も見た目も弾き易さも文句なし。 既に完璧であるギターを改造するには、気が引ける。 ピックアップをEMGに交換し、電気系統をアクティブに総とっかえすると、元に戻すのは面倒である。 穴あけ等が必要なわけではないので、元に戻せなくはないけれど、かなり面倒な作業になる。 大人としては、改造用にもう一本のレスポールを買うのが筋だろう。 レスポールをもう一本買って、一本はオリジナルのままで残しておき、もう一本を改造にまわすのが、大人というもの。
という事でもう一本のレスポールを物色し、どうせだったらスタンダードじゃなくザック・ワイルドと同じカスタムにしよう、ということでレスポールカスタムを買う事にしたのだ。 今回のレスポールカスタムは、EMGのアクティブサーキットに電気系統を総とっかえされる運命のもとに購入されたのであった。
自宅でスタンダードとカスタムの音を厳密に比較するまでは、どうせほとんど同じ音がするのだろう、という想定だった。 前提として、同じ仕様のギターをピックアップと電気系統の改造により、別々の楽器に仕立てる予定だったのだ。
レスポールカスタムを吊るしのまま、自宅のザック・ワイルドセッティングに繋いでみた。 ・・・いきなりザック・ワイルドの音が出た。 まだEMGのアクティブサーキットに改造していないのに・・・。
レスポールのスタンダードとカスタムは音が全く異なっていた。 スタンダードは、何にでも使える優等生であるのに対し、先日書いた通り、カスタムは漢の音、暴力的でザクザク、ザリザリといった音が出る。
あらまあ。
カスタムは改造しなくても、じゅうぶんにザック・ワイルド。 改造を前提としていたのに、改造の必要性がない・・・。 ギブソンのカスタムショップ製のギターを改造を前提として購入する事そのものが失礼極まりないのだけれど、もともとは購入後に即、改造するつもりだったのである。 購入後の楽器屋さんで改造した状態で納品してもらわなかったのは、一応、吊るしの状態も少し楽しんでから改造しよう、と考えていたからだ。
う~む、困った。 レスポールのスタンダードとカスタムの音はほとんど同じだろう、という想定だったのにここまで音が異なるとは・・・。 レスポールカスタムは改造することが前提だったのだけれど、ノーマル状態でもじゅうぶんに満足。 ここから改造するか? これはこれでこのまま置いておきたい。 仮説崩壊。
ガーッ!
更にもう一本、改造用にレスポールを買うか? それは、いくら何でもアホ過ぎる。 ギブソンのカスタムショップ製のレスポールは、エレキギターとしては最高級に属する。 音色の実験用に買いまくるようなギターではない。 金銭感覚が狂っている僕でも、人として道を誤っている気がする。 お金の問題ではなく、ギターに対して失礼である。
ああああ、どうしよう・・・。
レスポールカスタムをEMGのアクティブサーキットに改造するべきか? ザック・ワイルド萌えの僕としては、レスポールカスタムは、EMGに改造しなくてはならない。 でも、吊るしの状態でもこれはこれで満足。 今の状態を失いたくはない。 しばらく悩むことにしよう。
・・・。
たぶん、レスポールカスタムは、しばらくノーマル状態を楽しんだ後に、EMGに改造されることになるであろう・・・。 ザック・ワイルドになるためには、筋トレもしなくては・・・。
追記; この文章を書いた後、EMGのザックワイルドセットは入手が困難なので、とりあえず注文しとけ、という結論に達し、注文してしまいした・・・。 ハンダごてがいるなあ。
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