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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

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2005年06月25日(土) M1000予約となぜだか13本めのギター購入

7月1日発売予定のM1000を予約しようと思い、近所の家電量販店に徒歩で行った。
「予約は承っておりません」と軽くいなされる。
仕方がない、街まで出るか。
地下鉄に乗って、街に出る。

何軒かのお店で予約を断られつつ、某家電量販店でようやくM1000の予約を受け付けてくれた。
すごーく高圧的。
「当店では15台しか入荷しませんので、発売日の7月1日(金)に必ず受け取りに来てください」
サラリーマンが平日に受け取りに行けるわけないだろ。
「今回は特例として1日だけお待ちして土曜日まで取り置きます。今回だけですから」
特例ですか、どうもありがとうございます。
「価格はドコモからの情報がほとんど届いていませんのでわかりません」
別に価格がいくらだろうと構わないので、知った事ではない。
「機能もサービスも付属品もスペックも不確定です」
いいです何でも。
「MoperaUには300円コースと500円コースがありますが、どちらになさいますか?」
サービス内容の説明なしに金額だけで決めろ、ってか?
500円コースでお願いします。
ついでに無線LANコースも追加でお願い。
「無線LANは、エリアが限られており・・・その事をご理解・・・」
いいんだよっ、お布施だ。
予約させていただき大変申し訳ございませんどうぞよろしくお願い申し上げますモードで、予約完了。
発売日は仕事の予定が詰まっているので、発売日ゲットは断念。
週末にセットアップして、見せびらかすのは翌週の月曜日になるのでいいや。

街に出てきてしまったので、ウロウロする。
必ず立ち寄るのは楽器屋。
僕の頭の中には、ギターブックマークがある。
レアなギターの欲しいぞリストがあり、常に物色しているのである。

いつものごとく楽器屋に向かう。

出物ハケーン!

アコースティックギターコーナーで、値札を1桁間違えたとしか思えないギターを見つけた。
HEADWAYというブランドのアコギ。
HEADWAYというのは、メジャーではないのだけれど、日本製のアコギとしては最高のクオリティーである、と評判のブランド。
そのHEADWAYの限定モノを発見してしまったのである。
ボディーがオールマホガニー。
一般的にアコギのトップの素材はスプルースとかで、オールマホガニーは珍しい。
マホガニーは比重が軽い木材なので、枯れた音が出やすい。
中域が強調され、ドライな音が出る。
オールマホガニーだけでもレアなのに、そのHEADWAYのバインディングはべっ甲柄。
ゴールドパーツに貝殻の装飾もゴージャス。
カタチはマーチンで言うところの000。
MTVのアンプラグドでエリッククラプトンが弾いているマーチンD28-OOOとほぼ同型の小ぶりなサイズ。
そういや、自宅には「正式なスチール弦のアコギ」はなかったよな、と思った。
僕の自宅にあるアコギは、オベーションが2本と、ガットギターが2本。
アコギは4本あるものの、エレアコだったり、ナイロン弦だ。
勝手に頭のなかで、自分に言い訳。
フツーのスチール弦のアコギがない、という事は、MECE感に欠けるのではないか?
これはコンサルタントとして問題だ。

早速、弾かせてもらう。
アコギのくせに、ネックが細くて薄い。
弦高も低い。
エレアコみたい。
よく見たら、ドイツ製だかなんだかのピックアップを装備したエレアコだった。
見た目は完全なアコギ。
オベーションみたいにあからさまなエレアコではない。

予想通り、というか予想を超えた音。
すごーく鳴る。
普段、アダマス様とはいえ、基本はエレアコであるオベーションを愛用している僕にとって、フツーのアコギを鳴らすのは久しぶり。
音のでかさに驚く。
マホガニーボディーなので、予想通り、音は乾いていて枯れている。
いいじゃん、いいじゃん。
ネックはエレアコちっくで音と見た目はアコギ。
しかもゴージャス。
値段をつけ間違えてないか?
僕は、10倍の値札がついていても納得しただろう。
もしかしたら、本当に値札をつけ間違えているのかもしれない・・・。
相対値ではなく、絶対値で見ても、異常な安さだ。
どこをどう見てもアラがない。
速攻で売れてしまう危険大。
どこからどうみても限定のレア仕様なので、市場にはほとんど出回っていないだろう。

「これください」

あああああああああああああああああああ。

13本めのギター。
いつ弾くんだよ>僕。
OOOサイズだからテレビを見ながらでもいじれるし・・・。

自宅のギターが13本になってしまいました・・・。
限定モノとかレア仕様とかばかり。
もういいやっ。
どんどん買っちゃえ。
邪魔なのはハードケース。
13本のギターはともかくとして、ギターを買うと専用のハードケースがオマケについてくるのだけれど、かなり邪魔。
ギターが13本ということは、ケースも13個あるのである。

ああ、でもなあ、まだまだ僕のギターブックマークはあるんだよなあ・・・。
ギターを弾く時間もないのに、ひたすらギターの本数だけは増えていく。
楽器は別腹。
僕はギターコレクターではないのだけれど、ついつい買ってしまう。
楽器って、何か違うんですよ。
デジタル機器とは違って、何本あってもいいし、捨てるつもりも売るつもりもない。
古けりゃ古いで味が出てくるし、それぞれに個性がある。
結果的にどんどんギターは増えていく。

僕にとって、デジタル機器は道具だけれど、楽器は違う。
ギターには愛がある。
絶対に捨てられない。
楽器には、魂があるような気がする。

道具であるM1000は、高性能な新機種が出たら、即、見捨てることになるだろう。
M1000は携帯電話なので、肌身離さず持ち歩く事になるけれど、愛はない。
アナログな道具である楽器やクルマ、バイクには魂があるような気がする。
デジタル機器はとっかえひっかえ最新機種に買い換え、古いものは見捨てる。
一方でアナログな道具はずっと使いつづける。

この違いは何なんだろう?
デジタル機器は、データを移行すれば、同じ環境を引き継ぐことができる。
機器そのものは、ただの器だと割り切る事もできる。
データが魂であり、ハードウエアはただの器。
でも、僕はどうしてアナログな道具に愛を注ぐのだろう?




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