斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2004年07月30日(金) |
ダメ人間への階段と酔っ払いの介抱の日々 |
最近、僕がこのWEBLOGに体調が良くない、という事を書いているので、多くの方々からメールやら電話を頂く。 今の会社、前職、仕事とは関係のない友人達。 そして、オクノ総研を読んでくださっている見ず知らずの方々。
ありがたいことだ。
感謝します。 皆さん、ありがとう。
多くの方々からのメールや電話は、僕の体調を気遣って「ゆっくり休んでください」的なメッセージ。 確かに、7月初旬の体調はマジでヤバい状況だった。 最近は、何とか最悪期は脱した。 まだまだ、予断は許さないのだけれど。
休職して自宅にいても、仕事の依頼はちょこちょこやってくる。 収入の6割は保証されているのだけれど、それは会社からもらっているのではなく、保険から補填されている。 会社からの収入は「ゼロ」、「無給」である。 よって、会社の仕事をする義務は無い。
僕は、休職中の突発的な仕事の依頼をキャンセルするために髪を金髪に染め、近所の公園でビールを片手にiPodで音楽を聴きながら、コンビニで買った「みこすり半劇場」などを読み、酔っ払ってきたら、ベンチでお昼寝、みたいな生活を続けている。 どうでもいい事だけれど、僕が、毎日ゴロゴロしている近所の公園は、前クールの月9のドラマ「Pride」のロケで使われていた公園である。
朝はキチンと7時頃に起床、ワイドショーを見て、日差しがまぶしくなった頃に家を出て、公園に向かう。 T−シャツを脱ぎ、コパトーンを塗り、お気に入りのベンチで寝っころがり、お気に入りの音楽を聴きながら、空の雲を見つつ、ビール片手にだらだらと過ごす。 公園なので、ハトが寄ってくる。 ウザい。 なぜ、公園にハトはつきものなのか?
500ミリリットルの缶ビールを2本ほど飲んだところで、少し眠くなる。 そして、2時間ほど音楽を聴きつつ、うとうととする。 公園のベンチでのお昼寝が終わると、日差しが弱くなっている。 自宅で、一旦シャワーを浴び、自宅の目の前にある、区のスポーツジム(300円)で汗を流す。 ゴロゴロしているだけの生活を続けていると、基礎代謝がすごーく低いので、人生最大のデブ記録を更新中。 仕事をしているときは、特段、運動をしていなかったのだけれど、通勤や移動や階段の昇り降り等、なんだかんだで、多少は身体を動かしていたようだ。 曇っていたりすると、日焼けをできず、外出をしないので、1日で30歩くらいしか歩かないこともある。 最近は、自律神経失調による転倒で、肋骨の打撲と、足の甲の骨にヒビが入っていたため、ジムに通えなかったのだけれど、ようやく痛みが取れ、運動できる身体になった。 公園から帰り、ジムに通ったあとは、スーパー銭湯に行く。 そして、暗くなった頃から執筆作業にとりかかる。
僕の身体は真っ黒に日焼けし、外見では体調不良には絶対に見えない。 健康そのもの。 やられているのは自律神経なので、外見はいたって正常である。 大脳は正常なので、発言も正常。 コンサルタントの職業病である「うつ」でもないので、気分も悪くない。
と、まあ、自律神経がぶっ壊れたおかげで、僕の長年の夢であった非生産的なダメ生活を満喫している。 人生、開き直ってしまえば、結構、楽しいものである。 僕は企業内の「社内エリートちゃん」達の気持ちは理解しかねる。 社内での評価や地位など、転職してしまえば、何も関係ない。 リセットボタンが押される。 終身雇用が死語となった今、社内でしか通用しないようなスキルや評価は何の意味ももたない。
僕の体調を気遣ってくださったメールや電話でのやりとりは、必ず同じパターンをたどる。
(友人)「体調が悪いと聞き、心配しています。ゆっくり静養してください」
↓↓↓ (僕)「いや、最近はだいぶ良くなってきました。睡眠時間もきちんと取るようにしています」
↓↓↓ (友人)「じゃあ、元気づけにちょいと飲みにでも行きませんか?」
と、いうことで僕は、週に何度か、飲みに出かけている。 先週、今週は、それぞれ約1名が意識を失い、朝まで面倒を見るハメになった。 病気で休んでいる人間がなんで、朝まで酔っ払いの面倒を・・・。
先々週の1名は、20代の前半の女性。 自分で勝手に飲んで勝手に酔っ払い、暴れた挙句、意識不明。 暴れるので、バーを追い出され、カラオケボックスを探した。 朝まで空いているカラオケボックスを何とか見つけ、「捕らえられた宇宙人」のようにして運び、何とか、ソファに寝かせた。 よだれをたらして、がーがーいびきをかいている。 20代前半、東大卒、女性。 スーツによだれがつくのが嫌なので、みんな離れて、近寄らないようにしている。 朝、5時にカラオケボックスを追い出され、ファミレスで、意識が戻るのを待つ。 朝7時にようやく意識が戻り、電車に乗せた。
そして、先週。 今度は、僕の前職の先輩(40才)。 僕が気づくと、先輩は既に酔っ払ってぶっ倒れていた。 またもや、意識不明。 午前3時。 無理やりタクシーに乗せ、自宅まで僕ともう一人の先輩で「輸送」した。 先輩のだいたいの自宅の場所はわかっていたのだけれど、意識不明なので、正確な家の場所がわからない。 先輩の自宅の近くと思われる場所に24時間営業のファミレスを見つけ、意識が戻るまで、放置した。 先輩はファミレスの椅子からくずれ落ち、床で爆睡していた。 ウェイトレスが何度も心配してやってくる。 僕らは根気よく3時間がんばった。 全然意識が戻らないので、紙でこよりを作って、鼻の穴をこちょこちょしてみたり、iPodのボリュームを最大にして、セックスピストルズを聴かせたりした。 反応なし。 次は電気あんまの刑に処した。 反応なし。 朝7時が来てしまったので、強引に両脇を抱え、ファミレスから道路に引きずり出して自宅まで、何とか送り込んだ。
なぜだか毎週、酔っ払いの面倒を見つづけている僕なのであった。
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