斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
β版
目次 | <<前へ| 次へ>>
2004年07月20日(火) |
哀れを通り越して笑うしかない「LEXMARK」のビジネスモデル |
今日、「LEXMARK」というブランドのカラーインクジェットプリンタを買ってきた。
今回、インクジェットプリンタを買ってきた理由は、「オクノ総研ロゴ入りカラー名刺」を作りたかったからである。 僕は現在休職中なので、休職中らしく、休職中に会う人には、会社の名刺ではなく「オクノ総研名刺」を渡したい。 僕は基本的に何でも自分で作らないと気が済まないタチなので、名刺作成用にカラーインクジェットプリンタを買ってきたのである。
で、早速カラーの「オクノ総研名刺」を作成した。 こういうクリエイティブ系の作業は慣れているので、あっという間にできあがり。
これから、合コンでは、本業の名刺は止めて、「オクノ総研名刺」のほうを配ろう、っと。 外資の戦略コンサルのようなマイナーな職業なんて、合コンにノコノコ出てくるような「僕が好きなタイプのアホな女の子」は知らないので、僕の本業の名刺の威力は合コンでは弱い。 「オクノ総研名刺」のほうが笑いを取れるぶんだけ強いだろう。
僕は、自宅ではほとんどモノクロのレーザープリンタしか使わない。 自宅でのプリンタの使用目的は、ほとんどは仕事用。 インクジェットプリンタはクソ遅いので、仕事には耐えられない。 自宅でレーザープリンタを使用している人は少数派かもしれないが、僕は断然、印字速度が速く、モノクロがキレイなレーザープリンタ派である。
エプソンのカラーインクジェットプリンタも持ってはいるのだけれど、2−3年前に故障した。 もともとカラープリンタは印刷物や資料の色チェックくらいにしか使っておらず、既にクリエイターを廃業してしまっている僕は、あまり必要性を感じなかったので、修理も買い換えもしていなかった。 年賀状も数年前からPhotoShopでデジタルデータを作って、そのまま印刷屋さんにデータ入稿することにしているので、カラープリンタは色のチェック程度くらいにしか必要ない。 チンタラとクソ遅いインクジェットプリンタで年賀状をセコセコと印刷するほど暇じゃない。
では、なぜ既に持っているエプソンのプリンタを修理しないで、プリンタを新たに買ったのか?
それは「LEXMARK」のプリンタがアホほど安かったからである。
僕が買った「LEXMARK」のプリンタは「4,980円!」。 ビックカメラで買ったので、ポイントが10%ついて、実質価格は「4,500円!!!」である。 修理代どころか、買い替えインクカートリッジより安い。
「LEXMARK」は、プリンタ本体は安くして、インクカートリッジのような、消耗品で収益を上げよう、というビジネスモデルを採用している。 オフィスのコピー機のビジネスモデルと同じ。 いわゆる「囲い込み戦略」、というやつだ。
そのため、「LEXMARK」は、プリンタ本体は安いが、買い替え用インクカートリッジの価格はクソ高い。 「LEXMARK」のインクカートリッジには、怪しげな回路が組み込まれており、互換インクは使用できないようになっている。 「LEXMARK」のプリンタ本体を、安さにつられてついつい買ってしまった哀れな子羊ユーザーは、クソ高い専用インクカートリッジを買わざるを得ないしくみになっている。
が、悲しいかな「LEXMARK」。 「LEXMARK」は日本ではブランド力が弱いので、本体価格の値引きがとんでもないことになっている。 何せ、実質4,500円! 「インクも付属した本体一式」と「買い替えインクの価格」がほぼ同じ。 すなわち、インクが切れたら、本体ごと買い換えても値段は同じ。 使い捨てプリンタ。 インクが切れたら、本体は捨てちゃって、最新機種に買い換えればいいのである。
ヘビーユーザーには厳しいかもしれないけれど、僕のようにたまにしかカラープリンタを使用しない人間にとっては、ありがたいしくみである。 僕の使用頻度なら、インクカートリッジ交換など数年は必要ないだろう。 そもそも、ヘビーユーザーが4,980円のプリンタを買うとは思えないので、その時点で、ビジネスモデルは破綻している。
ああ、哀れを通り越して笑うしかない「LEXMARK」のビジネスモデル。
僕はインクが切れたら、クソ高い「LEXMARK」のインクカートリッジは買わず、本体ごと買い換えるだろう。
目次 | <<前へ| 次へ>>
|