斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2003年10月15日(水)
ハードロック転職王コージー・パウエル(故人)
深夜に郵便局の24時間受付窓口で国際郵便で届いた「ゼナドリンEFX」を受け取り、自宅に帰るとアマゾンからCDが2枚届いていた。 「ヴェリー・ベスト・オブ・コージー・パウエル」と「Through the Fire/HAGAR SCHON AARONSON SHRIEVE (HSAS)」の2枚。 この2枚のCDは深夜に自宅で単独泥酔し、ついついネットでオーダーしてしまった。 両者ともにLPレコードとしては保有しており、CDとしての買いなおし。 LPからMP3ファイルを生成するのはウザいので、CDとして買いなおしたのである。 LPレコードのほうを買ったのは、コージー・パウエルが中学2年、HSASが高校2年のときだったと思う。 コージー・パウエルは、ハードロック界のドラム王である(1998年事故死)。 ジェフベックグループを皮切りにレインボウ、ブラック・サバス、ホワイトスネイク、マイケル・シェンカー・グループ、エマーソン・レイク・アンド・パウエル(ELP)と、笑ってしまうほどありとあらゆるハードロックバンドに在籍していた転職ドラム王。 80年代の前期は、どのLPを買ってもコージーパウエルがドラムを叩いていたような錯覚を憶えた。 またかよ・・・みたいな。 僕は高校1年の時にコージーパウエルがホワイトスネイクに在籍していた時の来日公演を見た。 バスドラは大きければ大きいほどエライ。 スネアは胴が深ければ深いほどエライ。 シンバルは多ければ多いほどエライ。 音は大きければ大きいほどエライ。 ドカドカとツーバスが唸り、ど派手に景気良く並んだシンバルに手首のスナップを効かせ、スティックがくるくる回り、曲の最後には中国銅鑼を打ち鳴らす。 プロレス級にわかり易いドラミング。 これほどまでにライブで存在感のあるドラマーはいない。 僕は、そんなど派手一辺倒のコージー・パウエルのソロアルバムのなかの「Sun Set」という曲がどうしても聴きたくなった。 2.7L入りペットボトルのブラックニッカを淡麗生をチェイサーにしながら飲んでいたら、「Sun Set」を何がなんでもどうしても聴きたくなったのだ。 僕は「Sun Set」の入っているコージー・パウエルのソロアルバムは、LPレコードとしては保有しているのだけれど、僕の家にはターンテーブルがない。 僕の家には500枚ほどのLPレコードがある。 だが、僕はターンテーブルを持っていないのであった。 何のためのLPレコードだか良くわからないのだけれど、捨てる気にも売る気にもならないので、とりあえず保管してある。 なので、LPレコードを持っていても聴けない。 で、アマゾンの1−Clickボタンを押した。 「Sun Set」は今はブルース王のゲイリームーアがギターを弾いているインストの曲である。 ライナーノーツを読まなければ、100人中99人はジェフ・ベックの曲だと思うだろう。 コージーパウエルのソロにはジェフベックも何曲か参加しているので、余計に勘違いする人も多いだろう。 曲としては全く違うのだけれど、なぜだかジェフ・ベックの「Too Much Too Lose」と同じ空気の曲。 ゲイリー・ムーアには、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」と雰囲気がそっくりの「パリの散歩道」のように、曲は全然違うのに、どうしても他のアーティストにしか聴こえないような演奏をたまにする。 キーボードは当時レインボウに在籍していたドン・エイリー。 ヘビメタトリオが演奏しているとは思えないきれいな曲である。 この曲を前に聴いたのは10年以上前だろう。 でも、僕はギター、ドラム、キーボードの全てのパートの音を完全に覚えていた。 僕は、メロディーだけではなく、その曲を構成する全ての楽器のフレーズを暗記する、という余計な特技を持っている。 コージー・パウエルのドラムパートも完全に覚えていた。 あ、良く考えてみたらジェフ・ベックの「Too Much Too Lose」の入っている「There and Back」もCDは持っていない。 買わなきゃ。 HSASのネタは長くなったのでまた明日。 ■ヴェリー・ベスト・オブ・コージー・パウエル http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006HBDI/250-2858747-6607436 ■Through the Fire/HAGAR SCHON AARONSON SHRIEVE (HSAS) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000000OMQ/250-2858747-6607436
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