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2003年09月29日(月) テレビ番組タメ録りは「CMの死」を招く

ハードディスクビデオレコーダーがCMの死を招き、2005年の後半ごろからテレビ業界関係者はその影響を意識せざるを得なくなるらしい。

何を今更・・・である。
WEBLOGをずっと読んでいる人からすると、またこのネタかよ、ってところだろう。

ハードディスクビデオレコーダーがテレビ放送のビジネスモデルを崩壊させるなどいうことは、ハードディスクビデオレコーダーが生まれた時点で既に予測できたことだ。
ハードディスクビデオレコーダーの愛用者でマトモにCMを見ている人間はいないだろう。
ハードディスクビデオレコーダーには15秒スキップボタンというものがある。
CMを飛ばせ、とは一言も言ってはいないけれど、CMすっ飛ばしボタンである。
ハードディスクビデオレコーダーは生まれたときから、CMをすっ飛ばせることをウリにしてきたのだ。

僕もTVCMを見ない。
テレビ番組は基本的にハードディスクビデオレコーダーにキャッシュしたものを見ている。
ほぼリアルタイムの時間でテレビを見ているときもハードディスクを経由する。
「ほぼ」などと書くのは、1時間のドラマ等の番組を見る際も10分くらいずらして見始めるからである。
リアルタイムで視聴可能な時間帯に自宅にいたとしても、リアルタイムでは見ない。
CMを見るのがイヤだからである。

僕は、番組開始後10分くらいからハードディスクにキャッシュされた映像を見始め、CMをパカパカと飛ばしながら番組を見る。
そうすると、見始めた時間は10分くらいズレていても、終了時間は同じくらいになる。

一方、僕は裏番組は良く見る。
本命の番組はハードディスクに録画されているので、いつでも見ることができるからだ。
ハードディスクビデオレコーダー経由で本命のテレビ番組を見ながら、裏番組にチャンネルを変える。
裏番組はキャッシュされていないので、リアルタイムである。
むしろ裏番組のほうのCMをたくさんみているかもしれない。
僕に限らず、ハードディスクレコーダーの保有者は、例外なくCMはすっ飛ばすだろう。

だが、見るとはなしに、とりあえずテレビがついている、という事は多い。
僕は、自宅に帰るとまず、テレビをつけてしまうタイプの人間だ。
CMを見ているのは、そのような、とりあえずテレビがついている、という時である。
CMを見ているのは、なんだかわからないけれど、映像が出ているぞ、という場合である。
気合が入っていない。
なので、これから有効なCMとは、画面をきちんと見ていない人に対するアピールかもしれない。
そういや、「ピンポーン」と玄関のチャイムの音から始まるCMとか、電話の音から始まるCMがとても多い気がする(最近になって増えた、とは思わないけれど)。

CM主体のビジネスモデルが崩壊することは、時間の問題で既に何年も前からわかりきっていたこと。
ビジネスモデルの転換には時間がかかる。
いち早く、新たなビジネスモデルと展開戦略の策定をしておいたほうが良いと思うのだけれど。

でも、これは業界構造そのものの変化なので、テレビ業界の人間が小手先で検討した程度の戦略では解決できるような問題ではない。

僕に仕事をくれ>>放送関係者

ハードディスクビデオレコーダーの放送に与える影響をくまなく洗い出した上で、対応策をきちんと作ります。

■テレビ番組タメ録りは「CMの死」を招く――米調査会社
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20030929106.html

■Yankee Group Reports New Technology Threatens to Undermine the Value of Television Advertising
http://www.yankeegroup.com/public/news_releases/news_release_detail.jsp?ID=PressReleases/news_09222003_mes.htm

■フツーのテレビやビデオとちょい違う「CoCoon CSV-P500」
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/15798.html




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