斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
β版
目次 | <<前へ| 次へ>>
2003年09月18日(木) |
サロンパスを買うのに薬剤師がいるのか? |
僕はドン・キホーテから徒歩3分のところに住んでいるので、深夜にドンキを良く利用する。
深夜に薬や酒も買うことができるので重宝している。 でも、実際には薬品はほとんど買うことができない。 薬品は薬剤師がいないと販売できないせいである。
薬剤師が店頭にいない時間帯には、薬品コーナーにはチェーンと布がかぶせられ、薬品を購入することができない。 レジ横には薬剤師のいる時間帯の表が貼ってある。 見てびっくり。
薬剤師が店頭に出ている日は、週のうち3−4日。 時間帯も20時から2時まで、みたいな中途半端な時間帯。 しかも不定期。 ドンキの営業時間は午前10時から午前5時まで。 計算してみると、ドンキが開いている時間帯で薬品を購入可能な確率は20パーセントくらいしかないことになる。 深夜だから薬剤師がいない、というワケではなく全営業時間帯に渡って薬剤師がいない。
つい最近までは、チェーンと布を突破して、勝手に棚から薬品を買い物かごに放り込み、レジに持っていけば、レジのお姉さんが見て見ぬフリをしてコッソリと売ってくれた。 だが、最近は厳しいようである。
厚生労働省とごちゃごちゃとモメたせいである。 ドンキは薬剤師がいない時間帯に堂々と薬品を売るためにテレビ電話を導入した。 薬剤師なしで薬品を売れないのであれば、テレビ電話でどうだ!という作戦である。 厚生労働省は薬事法違反、という事で改善措置を求めた。 ドンキは対抗策として、販売がいけないのであれば、無料提供ならどうだ、というドンキらしい作戦に出た。 厚生労働省としては無料提供でも薬事法違反、という立場。
ドンキと厚生労働省は泥試合に突入した。 そこに石原慎太郎が口を出し、更にワケがわからなくなっている。
僕が深夜に買いたい薬品とは、目薬とかサロンパスのような薬品とも呼べないようなシロモノである。 でも、店頭に薬剤師がいないので買えない。 先に書いたように薬剤師が店頭にいる確率は20パーセント程度なので、結局、僕はドンキでは薬品を買えないでいる。
マツモトキヨシも24時間営業をしたいらしいのだけれど、薬剤師が確保できない、という理由で24時間営業は断念しているようである。
そもそも、いまや単なるディスカウントストアと化している薬局で、薬を買うのに薬剤師に相談することなど、何もない。 花粉症の薬を買う際などに、薬剤師らしきお姉さんに相談することもあるけれど、返ってくる答えは「コレが最近良く売れてます」みたいなカンジで、薬品知識を駆使して相談にのってくれるわけではない。 ただの店員さんである。
スネークマンショー的に言えば「アミトリプチリン、ノルトリプチリン、イミプラミン、デシプラミン、ドキセピン、トリミプラミン、クロミプラミン、プロトリプチリン、アモキサピン、マプロチリン、フェネルジン、トラニルシプロミ、フルオキセチン、カルバマゼピン、セルトラリン、パロキセチン、フルボキサミン、ベンラファキシン、トラゾドン、ネファゾドン、ミルタザピン 、ブプロピオン、いろいろありますが、どれをお使いになっても同じようなものですね」という答えが返ってくるだけである。
薬剤師がいなくても買える薬の範囲を検討しなおすべきだ。 副作用が強い薬などはしかたがないとしても、サロンパスを買うのに薬剤師がいるのか? アホな規制だと思う。
■慎太郎ドン・キホーテ論争泥沼化で大混乱 http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_09/1t2003091004.html
目次 | <<前へ| 次へ>>
|