斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2003年08月26日(火) |
万景峰号へのPSCの真の目的は嫌がらせだって言えばいいのにね |
万景峰号へのPSCの真の目的は北朝鮮に対する嫌がらせである。 日本としては、万景峰号が安全性を満たしていようが、いなかろうが関係ない。 どうせよその国の船だし、日本と北朝鮮など距離的にみても大した事はないので、安全基準を満たしていなくても、知った事ではない。
日本人のほぼ全員が万景峰号へのPSCは北朝鮮に対する嫌がらせである、という事を認識しているにもかかわらず、マスコミ報道では国際基準がどうのこうの、というタテマエの報道をしている。 日本国民は万景峰号に不備が見つかり、北朝鮮にいかにして嫌がらせができるか、について期待している。 日本国民としては、北朝鮮が困っている様子を見るのが楽しみであり、エンターテインメントなのである。
なので、PSCで国土交通省は何が何でも不備を見つけなくてはならない。 国土交通省は意地でも不備を見つけなくてはならない。 結局、PSCでは無事、いくつかのセコい不備を発見できることができ、万景峰号に対し、数時間の出港を遅らせる、という嫌がらせを達成することができた。
でも、日本国民と日本政府が一丸となって、北朝鮮に対するセコイ嫌がらせを続けていることを認識しているにもかかわらず、マスメディアは万景峰号へのPSCは嫌がらせが真の目的だとは一言も言わない。 一方で、マスメディアがどのような報道しようと日本国民は万景峰号へのPSCの真の目的が北朝鮮に対する嫌がらせである認識している。 日本人はマスメディアがどのような報道をしようと、報道には関係なく共通認識が存在する。 日本人はホンネとタテマエを使い分け、マスメディアに頼らなくとも共通の認識を持つことができる。
「万景峰号へのPSCの真の目的は北朝鮮に対する嫌がらせでーす」と北朝鮮に宣言すれば、野次馬的には面白いのだけれど。
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