斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2003年08月19日(火) |
天候不順と現代のアニミズム |
今日で僕の夏休みはおしまい。 明日からは、仕事に戻る。 久しぶりにメールを開くと、次の週末はつぶれることを覚悟してください、とのこと。 鬱。
今年の夏はとにかく寒かった。 僕のクルマには外気温計がついているのだけれど、夜など外気よりもエアコンの設定温度のほうが高かいこともあった。 外気温が24度、クルマのエアコンの設定温度が25度。 真夏だというのに、これでは暖房である。
世の人々は、どうしても異常気象を自然破壊と結びつけたいらしい。 ヨーロッパは暑いぞ、日本は寒いぞ。 変な季節に台風が来たぞ。 地震が多発している。 ついでに停電だ。
「これは、きっと人類が自然破壊を続けて来たからに違いない」 「人類が自然を破壊し続けて来た結果、地球がバランスを失いつつあるのだ」
アニミズム。
アニミズム的に人類にちょっとした天候不順でも「これは神の怒りだ!」と考えてしまう。 マゾヒズムかも知れない。 天候不順は全て愚かな人類の悪行のせい。 悪いのは全て私達人類です。
地球は温暖化しているのではなかったのか? ここまでの冷夏になるのであれば、もっと二酸化炭素を排出しなければならない。 二酸化炭素の排出が足りんぞ。
異常気象などと、言ったところで、ちょっとした冷夏など地球環境にとって誤差の範囲だろう。
自然破壊、とか言いつつ、人類も広い意味では自然の一部。 人類も地球で生活する生き物。 人類は地球にとっては「がん細胞」みたいなものかも知れないけれど。
まだ僕らはアニミズムの時代に生きているようだ。
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