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2003年06月21日(土) SO505は1+1<2であることを証明してみせた

 よく「○○と××を足して2で割ったような」という表現がある。
SO505は「デジカメ」と「携帯電話」を2で「割らない」製品である。

デジカメ+携帯電話<デジカメ携帯=SO505。

 SO505はデジカメとしても、携帯電話としても一切の妥協なく作られた製品である。

重さの点で。

 僕のSO505を見た人は言う。
「いや〜、ほとんどデジカメのデザインですね」
重い、デカイと非難すると、僕が傷つくと思うのか、その後に続く。
「まあ、重くてデカイといってもデジカメだと思えば、小さいほうですよね」

いや違う。

 SO505はデジカメよりずっと重いのである。
SO505は145グラム。
ソニーのサイバーショットUは87グラム。
デジカメ専用機よりずっと重い。

ではデジカメと携帯電話の両方を持ち歩くよりは軽いのか?

 僕が以前使っていた携帯電話は68グラム。
デジカメと携帯を足すと155グラム。

10グラム軽い・・・。

 デジカメ携帯は液晶、バッテリー等、デジカメ機能と携帯電話機能の間での共用部品は多い。
液晶、バッテリーは特に重いパーツである。
この重さをさっぴけば、デジカメ+携帯電話<デジカメ携帯=SO505。
足して2で割らない製品である。

 僕はSO505をネックストラップで首から下げている。
世間的にはネックストラップはダサいモノとされているが、「だったら145グラムで33ミリ厚のSO505をパンツのポケットに入れられるものなら、入れてみろ!」と、言いたい。

 ネックストラップでSO505をぶら下げていると、腹にパンパン当たる。
145グラムの腹への刺激。
スーツの時はネックストラップでぶら下げていても、SO505本体は胸ポケットに入れているので問題ないのだが、僕の会社はカジュアルサマーということで、最近はポロシャツなど、胸ポケットのない服で出勤している。
なので、ネックストラップからぶら下げたSO505がパンパンと腹に当たるのである。
腹にパンパン当たって、腹筋への良い刺激となり、もうすぐ腹筋が割れてくる事だろう。

 最近のソニーは足して2で割らない製品に活路を見出しているのだろうか。
PS2とHDDを足しただけのPSX。
PDAのクリエも単純にどんどん機能を付加しているので、巨大化する一方である。
機能は付加されるが、価値は付加されていない。
複合機能により、製品としての付加価値も上がってはいるのだけれど、巨大化してしまうことにより、そのせっかくの付加価値をスポイルしてしまっている。

もうちょっと、モノ作り屋としての芸はないものか。

現場の事情もわからんではないが。




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