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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

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2003年05月27日(火) ニッポンの政策を裏で操る闇のオクノ総研

某省庁が主催する研究会とやらに行ってきた。

霞ヶ関にある、とある省庁。
その省庁のウェブサイトにいけば資料も出席者も議事録も見ることができるので、隠す事もないのだけれど、一応、どこの省庁かは伏せておく。

省庁は識者のご意見を伺う、という様々な研究会を立ち上げている。
僕らはニッポンの政策にご意見しに某省庁に呼ばれて行ったのであった。

今回は、「ユビキタスがどうのこうのでああだこうだ」という事で僕の会社に研究会でプレゼンテーションをして欲しい、という依頼があったのである。

中央官庁が主催している「ユビキタスがどうのこうのでああだこうだ」という研究会なので、出席者は日本の大企業の役員とテレビや雑誌で見かける大学教授などの著名人。
最近、プロジェクトXでもテーマとして取り上げられていた、話題のあの人 も出席している。
50人くらいの偉い人が巨大な円卓テーブルに陣取っている。
一人一人にPC画面とマイクがついており、とっても偉そう。
議事進行もTVで見かける国会中継のように進められる。

ここ数ヶ月の僕は密かに霞ヶ関に通い、ニッポンの政治に裏から口を出しまくっていたのである。
口を出しまくっていたら、今回このような機会を貰えた。

本来はインチキくさい外資系コンサルタントがプレゼンテーションするような場所じゃない。
もちろん僕は、そのインチキくさい外資系コンサルタントのなかでも、外見からもすぐわかるインチキくささで、しゃべるともっとインチキくさい単なる若造なので、プレゼンテーションをするワケにはいかない。
このような公的な場では肩書きが重要なのである。
オクノ総研総裁では国政に意見するにはチト弱い。
なので、プレゼンテーションをするのは、パートナーである。

プレゼンテーションパッケージは僕が用意した。
内容はといえば、このオクノ総研の中味がパワポになったようなシロモノである。
プレゼンを実際に行うパートナーも最初に資料を見たとき、「これじゃあ、オクノ総研のトーンそのものやんけ」という反応をした。
なので、昨日は、夜中までパートナーに内容のブリーフィングというか、一夜漬け家庭教師というか、強引な知識詰め込み、をやって今日を迎えた。

僕はプレゼンの間、控えていて、質疑応答でパートナーがヤバくなったら、助けに行く、という役割。
国会中継で答弁の際に、大臣の後ろに控えている官僚がメモを手渡したりしているが、アレと同じである。

そういえば、数年前、前の会社に勤めている時にも、現経済同友会代表幹事を勤める某氏に、僕が作ったプレゼンテーションパッケージで記者会見をしてもらった事があった。
その際は、現経済同友会代表幹事を勤める某氏、という偉い人が相手なので、僕からのブリーフィングの時間は30分しか貰えなかった。
その時も僕は、現経済同友会代表幹事を勤める某氏が、記者の突っ込みに耐えられず、目が泳いだら助ける、という役割だった。
案の定、現経済同友会代表幹事を勤める某氏の目は泳ぎまくっていたのだけれど、そのときの僕は既に、退職が決まっていたので、ちょっとイジワルして「ぷい」をしたりした。
うはは。
30分のブリーフィングで俺様の思想を理解しようなどとは、100万年早いわ。

今日は、念入りに打ち合わせていたのと、出席者が現場感のない偉すぎる方々だったため、鋭い突っ込みは皆無だったので、無事に終了した。

しかし、中味を全然理解していない肩書きだけ偉い人を集めても何の議論にもならんと思うのだけれど、中央官庁が偉い人をあつめて、自分達の政策へのコンセンサスを得る、というのがこの会の本当の目的なのだろう。

何気にオクノ総研はニッポンを裏で操る闇の集団でもあったのであった。




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