斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2003年04月29日(火) |
日本は「エネミー・オブ・アメリカ」を既に実現済みなのであった |
ETCプラザから、ETCの前払い登録用のIDとパスワードが郵送で届いた。 早速、ETCプラザのウェブサイトにアクセスして、前払い登録を済ませる。 前払いの登録額は50,000円コース。 50,000円を前払いすれば、58,000円分利用できる。 先日廃止されたハイウェイカードの割引率と同じである。
IDとパスワードを入力してETCプラザにアクセスしてみると・・・。
おおおおおおーーーっ。 僕の高速道路の利用履歴がああああ。 全部出ているうううううっ。
僕がETCを使った高速道路の利用履歴が細かく表示されているではないかっ! 何時何分にどこのICを通過したかが、ウェブで照会できるぞ。 ウェブサイトで自分の利用履歴が出るなんて、感動的。 すごいぞ!
と、思いつつ。 先日も書いたのだけれど、結局のところ僕の高速道路の利用状況が全て個人を特定して記録されているワケなのだ。
クルマでの移動状況は高速道路を使わなくとも、Nシステム(主要道路に備え付けられた監視カメラ。ナンバープレートをスキャンできるらしい)によって、全て把握されている。
まさに「エネミー・オブ・アメリカ」。 「エネミー・オブ・アメリカ」とはご存知のとおり、ハイテク監視社会を描いた映画である。 日本では「エネミー・オブ・アメリカ」映画みたいに衛星を使って追跡してたりはしないのだろうか? アメリカはどこまで進んでいるのか、良く知らないけれど、日本の場合は既に「エネミー・オブ・アメリカ」レベルのことは既に実現されている。
ETCは国土交通省管轄で、Nシステムは警察庁の管轄。 縦割り行政の恩恵で国家が個人情報を取得しまくっていたとしても、うまく連携できないに違いないので、知った事ではないのだけれど。 偵察衛星の管轄省庁はどこかな、と思って調べてみると「内閣情報収集衛星推進委員会」というところらしい。
とんでもない世の中になったもんだ。 後ろめたい事をする際は、電車は切符で乗る。 クルマの場合は高速道路、幹線道路を使わない。 携帯電話は使わない。 買物はクレジットカードを使わず、常に現金。 インターネットアクセスは、ネットカフェから。 アナログな生活をしていれば追跡はできない。
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