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2003年01月01日(水) レコード大賞、紅白はもはや異文化

2003年が明けた。
平成でいうと15年らしい。
僕は日常生活で元号を使う機会はほとんどないので、今が平成何年だったかをすぐに忘れてしまう。

なんだか正月っぽくない正月。
年々、正月が盛り下がっていくような気がする。
今年も正月らしい「ハレ」の感じがない。
自分がお年玉を貰えなくなったので、勝手に盛り下がっていっただけかも知れないけれど。

大晦日は久しぶりに「日本レコード大賞」「紅白歌合戦」「行く年来る年」を見て過ごした。
正しい日本の大晦日の番組を見るのは小学校低学年以来。
今年は他局の番組があまりにもつまらなさそうなので、正しい日本人としてのTV鑑賞をしてみることにした。

でも、いざレコード大賞と紅白歌合戦を見てみると、知らない出演者がとても多い。
紅白出場者のうち、明らかに僕が知っているのは、北島三郎とか五木宏とか美川憲一とかのあたり。
大物演歌歌手系。
若い出演者になると見たことがあるような気がする、とか歌を耳にしたことがあるような気がする、といった程度の出演者が意外に多い。
レコード大賞の新人賞に至っては、全く見たことも聞いたこともない歌手?らしき人たちが出てくる。
グラミー賞の授賞式のほうが圧倒的に知っている歌手が多い。
紅白歌合戦の歌の間の応援のギャグらしきものを見ても全然笑えない。
一体何が面白いんだ?どこで笑えばいいんだ?

あ"ーっ、わからん。
全然理解できん。
異文化。
僕の全然知らない日本。
外国の番組を見ているようだ。
でも、レコード大賞も紅白も日本一の高視聴率番組で日本人のほとんどが楽しく見ているハズなのだ。
なんで僕に理解できないのだあっ。

結局、レコード大賞と紅白は全く理解できずにガマンしつつ見続けた。
一方で「行く年来る年」で雪のなかでお寺の鐘が鳴るのを見ると、ああ日本文化っていいなあ、と思う。
YMOの「The End of Asia」の最後のフレーズ「あー、日本は、いい国だなあ」を思い出す。
僕はいつの間にやら在日日本人と化しているみたいだ。
日本の大衆文化をガイジンの目で見てしまう。

だけど、20代、30代って僕と同じような感覚を持つ人間は多いはず(と、思いたい)。
僕だけがレコード大賞や紅白を見て、違和感を覚えているとは思えない。
NHKって子供と老人のためだけに番組を作ってないか?
それとも僕の感性がおかしいのだろうか?
僕はズレまくっているのか?
それとも僕がおやぢ化しているのか?

ちょっと心配になりつつ年明けを迎えた。




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