斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2002年11月22日(金) |
「ナンバーワン」ではなく「オンリーワン」を目指せ |
僕は常に最強。 負けることなどあり得ない。 無敵。
僕が最強であり続けている理由は「ナンバーワン」ではなく「オンリーワン」を目指しているからである。 だって、競争もなにもレースに参加しているのは僕しかいないんだもの。 僕が最強なのは当然なのである。 「オンリーワン」の地位にある限り、負けることなどない。
実を言うと僕は競争が苦手である。 外資系コンサルティングファームの戦略グループなどという、超競争社会で生活しているくせに、競争が大の苦手。 子供の頃から常に競争を避けてきた。 正確に言えば、競争に巻き込まれないように気をつけていた。
無用な競争に巻き込まれ、僕の数万倍は優秀であろうエリートちゃん達がボロボロと落ちこぼれていく。 ああ、かわいそう。 何でそんなに無駄な事を一生けんめいやってるんだよ。 やだやだ。
この競争社会で生き残るためには、競争に巻き込まれてはいけないのだ。 競争は避けよ、さっさと逃げろ。 消耗するだけだ。
そんな性格でよく戦略コンサルタントなんて職業をやってられるなあ、と疑問に思うだろう。 僕も何の努力もしないでのほほんとしているワケではない。 競争を避け、「オンリーワン」の地位をキープするための努力は欠かしていないのだ。 競争のないエリアをせっせと開拓しつづけている。
でも実際は競争がなく、かつ価値のあるエリアなんてほとんどない。 クリエイターをやってる頃は、オンリーワン戦略は最強だった。 自分の芸風をうまく演出すりゃあ、一丁あがり。 でも、コンサルタントではそうはいかない。 価値のあるテーマでかつ誰も目をつけていないような分野なんてまずあり得ない。
と、なると最先端攻撃しかない。 誰よりも早く情報をキャッチし、面白いテーマを見抜き、一気に立ち上げる。 情報が早いハズのコンサルタントや業界のリーダー企業が気づいた頃には、僕は既にエキスパート。 僕しかいないので、いきなりトップのエキスパート。 誰よりも先端を走っていれば、競争には巻き込まれないぞ。
日本だけでは情報収集に限界があるので、海外にも情報網を張り巡らせる。 数百ページの英文のアナリストレポートを泣きながら読む。 社内のナレッジマネジメントのDBは隅から隅まであさる。 ちょっと何か思いついたら、Googleで検索して、ヒントを探す。 夜中まで営業している本屋にはほぼ毎日立ち寄る。 ベストセラー本は全部買って読む。 醤油の瓶から看板、中吊りまで目につく文字は全部読む。 新製品が発売されたら、速攻で予約。 面白そうな人がいたらすぐに話を聞きに行く。 頭の整理のためにWEBLOGに書きまくる。
開拓作業は人の100倍は努力してるぞ。 寝る間も惜しんで、情報収集と研究に時間を費やし、常に頭はフル回転だ。
あれ?良く考えてみると僕が一番競争に巻き込まれてるような・・・。
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