斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2002年10月12日(土) |
企業研究本は「消防署のほうから来ました」と同じ |
僕の現在所属している某コンサルファームに関する本が送られてきた。
以下は引用。
■○○社 価値の創造へ 7万5000人のビジネスエンジン
世界47カ国に約7万5000人もの社員を抱える○○社。グローバルはもとより日本でも先進的なビジネス・アプローチとネットワークで顧客の要望に応えている。金融・流通・製造・行政など様々な組織運営やビジネス展開のサポートを行い、そのなかで蓄積した経験と知識によって、より高度なビジネスサポートを提供している。さらに、その事業コンセプト、事業体制、知識管理の手法、根幹となる人材育成のノウハウなど、この会社から学ぶべきことは多い。 知識を基盤に企業を再組織し、ビジネスを展開する参照モデルとしては絶好の企業・組織である「○○社」。本書ではその「知識ビジネス」について、関係者への取材を行い、詳しく紹介。日本産業界が新たな活力を生むためのヒントがここにある。
と、思っていたら今週の日経ビジネスの第二特集は僕が以前勤めていた会社。
■○○社に見る独り勝ちの経営術
僕はそんな偉そうな会社に勤務しているわけでも、勤務してたわけでもない。 こういう本や雑誌を見るときはハナシ半分で読んだほうが良いな。 嘘が書いてあるわけじゃないんだけど。 両社の実状を知る者としては・・・。
マスメディアによる企業の情報は消火器屋が言うところの「消防署のほうから来ました」みたいなものか。
いいこと書いてあげないと、広報が協力してくれないしな。 それにおべんちゃら書いておけば、広告出してくれたりとか、本をまとめて買ってくれたりとかもするし。
僕は仕事柄、多くの企業の裏事情に通じているけど、マスメディアに出てくる情報のいい加減さにはあきれ返る。 マスメディアに出てくる情報を素直に信じて株を買ったり、就職先を選んでいたりすると大変なことになる。
マスメディアが嘘臭い情報ばっかり書くから、2ちゃんねるみたいな掲示板が人気が出るんだよな。 2ちゃんねるには99%の嘘と1%の真実がある。 99%は嘘だと思いつつも1%の真実を求めて人が集まるわけだ。
よくみると出版社は両方とも日○B○社。 日○B○社および日○新聞は企業寄りだからしかたないか。 あそこはジャーナリズムというよりも、データバンクとか情報産業に分類される企業だもんな。 かと言って、朝○新聞が正しいジャーナリズムか、というとそれも全然違うけど。 考えてみるとマトモなジャーナリズムって存在しないのかも。
今の時代は情報は情報として受け取って、自分で真偽を判断するしかない。 インターネットのおかげで情報そのものは溢れかえっている。 ただ、ひとつのソースで完璧な情報ってまずあり得ない。 特にインターネット上の情報にはいい加減なものが多いし。 自分でキチンと情報を収集して、自己責任で判断。 インターネットによってマスメディアの情報がデタラメなものが多い事がバレちゃったしね。
今の時代は個人がジャーナリスト以上の感性を持っていないと生きていけない。
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