今日は。サークルの新歓があった。 昼間の練習には。そうるは研究室の用事で来れんくて。 でも新歓にはちゃんと顔出すって言ってたから。楽しみやった。
でも集合には遅れてたそうる。(あたしもちょっと遅れたけど。) はつねの携帯に。「遅れそうやー。先に行っといてー。」ってメールがあった。 「おめかししてるんちゃうー?」ってはつねが笑ってて。 「いや寝坊やろ。きっとまた爆発ヘアやで。」ってまひろも笑ってた。
そして5分後。飲み屋さんに向かってるあたしたちの列に。 そうるが合流してきた。(あたしはまひろと先を歩いてて気づかず。) 「あー来てる来てる!」「あーほんまや。」そう言って振り返ったあたしとまひろに。 そうるは。笑ってひらひらっと手を振った。
見た瞬間。あたしはかなり喜んだ。 そうるは。久しぶりにちゃんとオシャレしてて。かっちょよかった。
髪の毛は。ボリュームあったけど爆発じゃなくて。 ちゃんとヘアピンでアレンジしてて。ちょっとルーズな感じ。 黒のエスニック風のノースリーブ。薄いブルーのジーンズ。黒のスクエアパンプス。 マスカラをたっぷりつけて。ゴールドのシャドウを塗って。強烈な目力を発揮。
あーやばい。やばいくらいにあたし好みのそうる(涙)。
普段の練習とかで汗を流して。砂埃に塗れてるそうるが好き。 ノーメイクでも。そうるの瞳が放つ意志の強さはハンパじゃないし。 そんなそうるに。あっさりやられてるのがあたし。 でも。こうやってたまに見られるおしゃれさんなそうるには。 やっぱり好きやなーって思わずにはおられへんし。また違った意味で惚れ直す。
飲み会になると。あたしのそうるへの思いは激増する。 なんでやろう。昔からそうやったからかもしれん。 あの盛り上がったテンションの中で。楽しそうなそうるを見てると。 どうにもこうにも。抱き締めたくて。くっつきたくて。しょーがなくなる。
今日のそうるは。けっこうあたしで遊んでくれた。
料理が届いて。それを店員から受け取ったあたしが。 「独り占めー☆」って感じで自分で食べようとしたんやけど。 そんなあたしを誰も見てなくて。つっこんでくれんかったら。 「・・・今つっこまれんくて寂しかったやろ?」なーんて笑ってくれた。 誰も見てなかったあたしを。そうるが見てくれてたことが嬉しかった。
飲み会は男子サークルとも一緒にやってるんやけど。 その男友達の1人が。あほなことを言ってそうるに思いっきり叩かれてて。 そのついでみたいに。そうるはあたしも叩いてきて。(軽くやけどね。) 「もーなんであたしまで叩くねん!」って怒ったフリをしたら。 「だって叩きたかってんもーん。」って。にやっと笑いながら言った。 叩かれて嬉しいとか。あたしはほんまにどうかしてる(苦笑)。
姿が見えんくなったそうるを。後輩と一緒に探してて。 あっちこっち探しても見つからんくて。しょーがなく元の席に戻ったら。 そこでのんびりシャーベットなんか食べてるそうるがおって。 「見つけたー☆」って後輩がそうるに飛びついたもんやから。 あたしも負けじとそうるにくっついたら。ポンポンって頭を叩かれた。 ちゃんとあたしのこともかまってくれたのが。嬉しかった。
後輩に食べさせてあげようとしたシャーベットを。 そうるは。横取りして自分の口の中に入れた。 スプーンを握ったあたしの手は。そうるの手につかまれて。 それだけで嬉しくて。体が熱くなった。
ちょっとずつ酔ってきたあたしは。そうるに腕を絡めて歩き回った。 そうるは別に拒否せんかったし。嬉しかったけど。 でも時々。ふとしたときにさりげなくあたしの手をほどいて。 別の輪の中に入っていったりもして。それはかなり寂しかった。 でもまた戻ってきては。あたしに腕を絡ませてくれたりもして。 それだけであたしは。簡単に浮上してた。
飲み会の後で。みんなでまったり話してるときには。 はつねと話してたあたしのパンツの腰の部分を掴んで。 そのまま1回生の前に引きずって行って。(←かなり痛かった。) 「後輩のために2次会行ってあげなさいー。」って。えらそうに言ってきたりもして。 「この人行ってくれるってー。大丈夫、行かせるから(笑)。」なんて言ったりもして。 (結局そうるもあたしも行かんかったんやけど。) ほんまえらそうに。人を自分の所有物みたいに言ってるそうるやった。 でもイヤな気分じゃなくて。むしろ幸せを感じてまうあたしやった(苦笑)。
帰りの電車は。ちょっとダイヤが乱れてて。それだけ長く一緒にいられて嬉しかった。 バイバイって言うときに。人前じゃキスなんてできんから。ちょっと寂しくなってたあたしやったけど。 そうるは。自分の唇に指を当てて。それをあたしの唇にも当ててくれた(照)。 見逃しそうな早業でやった後で。いつもみたいににやっと笑った。 まばらやけど人もおるってのに。そーゆうことを平気でやってのけるそうる。 多少は酔ってたせいもあるんやろうけど。でもあたしは本気で嬉しかった。
ほんまに。いっぱいいっぱい幸せな気分を味わえた1日やった。
そんな楽しい飲み会で。欲を言うならひとつだけ。あたしが悲しかったこと。 悲しかったというか。微妙に嫉妬したこと。 それは。1回生のひとりに対して抱いた感情。
まだ入ってきたばかりの1回生に嫉妬なんて。あたしもあほやね。 でもそのコ。実はあたしと名前が一緒やったんよね。 飲みのときのエールとかで。そうるがそのコの名前を呼ぶ。 「○○○すごいなー。かなり飲めるなー。」 「いいキャラ発見したわー。○○○最高☆」 そんなふうに。何度も何度もそうるはそのコの名前を連呼した。
そのコ自体は。かなりおもろくて。ほんま楽しいコで。 これからもどんどんキャラを開花させていきそうなコで。期待度大やった。 あたしも個人的にしゃべってて楽しかったし。かわいがってあげたいと思った。
でも。そうるがそのコの名前を呼ぶたびに。あたしは複雑やった。
だってそれは。あたしの名前。 そうるがその名前を口にするときは。目の前にあたしがおるはず。 あたし以外の誰かを。その名前で呼んでるそうるを見ると。 なんてゆーか。それはあたしだけのものやのにって思ってもた。
当たり前のこと。だってそれはそのコの名前でもあるんやから。 でもあたしは。そうるにはあたしだけにその名前で呼びかけてほしかった。 あたしだけが得られる響き。その響きに込められたあたしへの愛情。 あたしにとって。そうるが口にするその名前は特別やのに。
寂しかった。でもそんなことぐらいで寂しくなる自分がちょっと情けなかった。
ねぇそうる。今日はあんたといっぱい一緒におれて嬉しかったよ。 そして。やっぱりあたしはあんたに簡単に影響されるんやなって思った。 腕を絡めさせてくれたこと。軽くこづかれたこと。 どれもあたしには幸せで。にやけまくりの瞬間やった。 その反面。絡めた腕をほどかれたときは。波が出そうなくらいに寂しかったし。 あのコを○○○って呼んでるあんたを見ると。情けないくらい嫉妬してた。
たぶんあたしは。あんたが無意識のうちにやってることに。 異様なほど敏感に反応してるんやと思う。 別にあんたは。あたしを喜ばせようとして腕を絡めるわけじゃないし。こづくわけでもない。 あたしを悲しませようとして腕をほどくわけじゃないし。あのコを○○○って呼ぶわけでもない。 たぶんすべて。気づいたらやってることなんやと思う。 もし今あんたに聞いたら。そのうちどれだけを覚えてるんやろうって思うし。
でもあたしは。そのひとつひとつに浮いたり沈んだりするし。 そのひとつひとつを。こうやって明確に思い出せたりもする。 あたしは。あんたのことに関しては敏感すぎるんやと思う。 感じんくていいようなところまで感じてるんやと思う。
もうちょっとぐらい鈍くなった方がラクなんかもしれん。 そう思うことは多々あるし。実際そうなりたいと思うこともある。 でもあたしには。やっぱりそうなるのは無理なことみたいで。 気にかけてもらえるとはしゃぐし。軽く触れられただけで嬉しいし。 そっけなくされると悲しいし。ちょっとしたことで嫉妬するし。 どうやったって。そうなる自分は変えられんのやと思う。
ねぇそうる。あんたはあたしを好きって言ってくれるけど。 たぶんあたしほどは敏感じゃないやんね。 こんなちっちゃなことに。感動したり落ち込んだりせんやんね。 あんたの深層心理までは読めんけど。そこまで鋭くないと思う。
どうやったら敏感じゃない自分でおれるんやろう。 どうやったらそこまで感じずにおれるんやろう。 そんなことをあんたに聞いたら。爆笑されそうで聞けんけど。 あんたを好きすぎてたまに疲れるあたしは。聞きたくもなってまう。
ねぇそうる。やっぱりあたしの感じ方が異常なんかな(涙)。
↑・・・まぁ幸せやったから全然気にせんかったけどね(苦笑)。 |