今日は。そうるに会えた。 嬉しかった。涙が出た。
小学生が書くような日記かもしれんけど。 今のあたしには。難しい言葉なんか出てこーへん。 何を言ってもうまく表せんような気がするから。
土曜にちゃんと会ってるし。実質会えてへんのは2日間。 それやのに。あたしは。今まで会えんかったどんな時よりも寂しすぎた。 もっと長く会えんかったことも(あんまりないけど)確かにあったのに。 この2日間は。ずいぶんといろんなことを考えてて。あたしには長すぎた。 だから。会えるかもしれんって思ったときのワクワクは。ハンパじゃなかった。 そして。会えたときのドキドキも。もちろんハンパじゃなかった。 やっぱりあたしの心臓は。恐ろしいほどに素直やった。
夕方。実習が終わって。あたしは図書館で調べ物をしてた。 ひとりで図書館で。静かに過ごすのはけっこう好き。 3階にある勉強スペースの。一番端っこがあたしのお気に入り。 端っこやとあんまり人が通らんから。ゆっくりできるんよね。 飲食禁止やけど。こっそりあったかいミルクティーを持ち込む(苦笑)。 家に帰ってから出来るだけゆっくりしたくて。がんばって課題を片づける。
どれぐらい時間が経ってからか。窓の外はけっこう暗くなってた。 机の上に置いた携帯が震えて。バイブ音が館内に響いた。 あたしは。急いで携帯を手にとってメールボックスを開く。 そうるからのメールやった。
「今って家におる?」 いつもみたいに。用件だけの短いメール。 でも。それが何よりそうるらしさを表してて。 なーんか。それだけのことに。じーんとする。
そういや前はよく文句言ったもんやったなぁ。 「なんでそんなにメール短いねん。」って(苦笑)。 それぐらいそうるのメールは。愛想もへったくれもない(涙)。 対するあたしは。なんやかんやと長すぎるメールを送るタイプで。 それはそれで。そうるによく呆れられたもんやった。 「もうちょい要点絞ったメールにしなさい。」って(苦笑)。 今はそれがお互いの個性やって分かってるから。何も言わんのやけどね。
でもまぁとりあえず。短めのメールを送ってみる(笑)。 「図書館におるよ。いつものとこ。」って返事をしたら。 「うちさっき終わってん。行くから待ってて。」って。すぐに返事がきた。
おやおやおや。もしかして。会えるんか・・・? 予想もしてなかった突然のことに。あたしは一瞬ぼーっとする。 そして。ちょっとずつ顔がにやけてくるのに気づいて。両手で顔を押さえる。 くすぐったくて。幸せな感覚に。全身が包まれる。
でもあたしは。やっぱりそういう気持ちがそうるにバレるのが悔しくて。 何気ないフリを装うために。普通に勉強を続けてた(笑)。
10分ぐらいして。階段を上がってくる人の足音が聞こえる。 それはだんだんあたしの方に近づいてきて。そしてあたしの横で止まった。 顔を上げると。ちょっとだけ笑った愛しい人が立ってた。 「おっす。」って。その唇が動いた。
閉館間際の図書館。まわりには誰も人がいなかった。 あたしはそれを確認して。そうるに。クイクイって手招きする。 話したいことがあるって感じで。内緒話っぽく口元に手を当てて。 そうるは。「ん?なに?」って感じで眉をちょっと上げて。 それからあたしの方に顔を近づけてきた。
あたしは不意打ちで。その頬に口づけた。
びっくりしたそうるは。顔を離してあたしの方を見る。 あたしは。だいたい公共の場でそういうことするのは嫌いーって言って。 普段はそうるがくっついてくるのにも照れてる。それやのに。 自分でもびっくり。でも。でも。自然な心の表れやもん。 そうるを見たら。どうしてもキスしたくなってもたんやもん。 ええやん。誰も見てへんのやし(笑)。 (↑これはいつもそうるがあたしに言ってるセリフ・・・。)
珍しく積極的になってるあたしに。そうるは驚いたみたいで。 「なんやねん。」って。ちょっと苦笑いして言った。 そして。あたしが会いたいモード全開やったことに気づいて。 「・・・おいで。」って言って。あたしの手をとった。
(どこ連れていく気なんよ!)って思って。直後あたしは気づく。 こんな感じのそうるが。何しようとしてるかってこと。 経験的にあたしは。なんとなく分かるから(苦笑)。
「あかんって!人来るって!」あたしは小声でそうるに言う。 「こーへん。こーへん。」そうるはあたしの忠告なんて聞こうともせずに。 あたしの手を引いて。高い本棚の陰まで連れていった。
本棚を背にしたあたしと。あたしを追い詰めたようなそうる。 向かい合って。見詰め合って。一瞬時間が止まる。 予感がして。あたしの中で理性と本能が闘う。
(ここどこやと思ってるんよ!図書館やで!)あたしの理性が言う。 いわゆる天使さあや。対するあたしの本能=悪魔さあやは笑って言う。 (ええやん。大好きなそうるやん。甘えたらええやん。) あたしの中で。天使と悪魔がグルグル葛藤して。 その間は約10秒。・・・やっぱり。悪魔の勝利(苦笑)。
近づいてくるそうるの唇に。あたしは自分から唇を重ねた。 久しぶりに感じたそうるの唇は。柔らかくて。優しかった。 あたしは。あんまり気持ちよくて。鼻の奥がツンとした。
ねぇそうる。あたし。まーたやられちゃったわ。 あんたは。ほっとくとすぐ暴走するから。(←人のこと言えるんかいな。) いつだって。あたしの理性だけがブレーキになるのに。 そのあたしの理性が壊れたら最後。あたしとあんたは。止まらんくなる。 分かってるけど。あたしだって。本能のままに走りたい時はあるから。 たまにはええかなって思って。こんなこともやっちゃったりして。
それにしても。そうる。あんたはいつだってあたしを退屈させへんね。 図書館でキスとか。あかんやろ。ほんま。 ・・・まぁ受け入れてるあたしもあたしやけどさ。 (てゆーか先にやったのはあたしやし・・・(照)。)
でもあたしは。そんなあんたのことが。やっぱり大好き。 だからイケナイことでもなんでも。あんたとならやっちゃうんよね(爆)。 これが惚れた弱みってヤツなんかなぁ。
・・・あぁ。やっぱりちょっと悔しいかも(涙)。
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