***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年09月08日(日)甘えるってコト。

今日は1日閉じ込められて試験勉強。
せっかくの日曜なのに。はぁー。おもしろくない。

夕方、そうるにメールしたいなぁって思って。
今日はあのバイトバカも珍しく家で勉強してるから(笑)。
疲れてきたのもあって、ちょっとそうるを感じたくて、
なんてことはない内容でメールしてみる。

「疲れたよー。勉強がんばってる?」
「なんとか。」
「うち明日から5日連続やしー。ありえんやろ?」
「それ聞いたし。」
「そうやっけ?あんたはまだ先やんな。ええなー。」
「知らんやん。」

・・・またや。そっけない返事ばっかり。
めんどくさそうな態度が目に見えるようやわ。
ほんまにそうるは。あたしに対して適当なことが多い。
やっぱり性格ってのはそう簡単には変えられるものじゃないんやな。
あたしは痛感してため息をひとつ。そして返事を止める。


以前そうるとケンカをしたときのこと。そういやあれもテスト期間中やった。
サークルもなくて、会えなくて、メールのやり取りが接点やった時期。
お互いなんとなく疲れてて、特にそうるはイラついてて。
あたしに対してあまりにも冷たい返事ばっかりするもんやから。
「なんでそんな態度とられなあかんの?」って。
軽くキレた内容のメールをした。
そうるはそれでもあたしの本当の気持ちには気づかなくて。
その内容には全く触れずに普通にメールを返してきた。
たぶんその返事をあたしは忙しくて2日ぐらい忘れてて。
そしたらそうるからメールがきた。

 なんか知らんけど、あんたから返事こーへんと妙に不安になってまうわ。
 自分はいつも止めまくってるくせに。勝手やな。ごめん。
 最近冷たいって?何となく言わんとすることは分かるねん。
 うちってたぶん、仲良くなればなるほど、
 自分の弱い部分を人に押し付けるようなことをしてしまうねん。
 最近特に何があった訳ではないねんけど、なんとなくイライラしてて、
 あまり外には出さんとこって思うけど、多分メールの節々で、
 そういうことが伝わってもたんやと思うねん。
 そこまで仲良くない人やと、ある程度普通にしてられるねん。
 慎重に付き合っとかんと後から関係修復すんの難しいと思うから。
 でもたぶんあんたとかには、仲良いからいいかっていう甘えの元に、
 自分の苛立ちとかをぶつけてる気がするねん。
 ほんまは自分の一番仲良い人を一番大切にせなあかんねんけど。ごめんな。

そう。こんなふうに。以前からそうるにはそういうとこがあった。
言いたいことは分かる。あたしもそんな気持ちになることはあるし。
でも、あたしはどんなにイライラしてもそうるにそこまで当たらない。
泣き言を言うことはよくあっても当たりちらすことはまずしない。
そうるはあたしに泣き言はあんまり言わない。
その代わりにそっけない態度になることは往々にしてある。


ねぇそうる。これって結局は同じことなんかもね。
自分がちょっとしんどいときとか機嫌の悪いときとかに。
あんたに寄りかかってしまうのがあたしで。
あたしをつっぱねてしまうのがあんたで。
正反対やけど、結局は相手に甘えてやりたいようにやってるってこと。
相手に甘えが許されると思って、素の自分を出してるってこと。
どっちも同じ、信頼できる相手への「甘え」なんちゃうかな。
一見するとあたしの態度だけが甘えっぽいけど。
実はお互いがお互いに甘えてるってことなんちゃうかな。
これってまたあんたに言わせれば「都合のいい解釈」かもしれんけど(笑)。


そんなことをぼんやり思いながら時間を過ごして。そして夜。
あたしは予想もしなかった幸せを手に入れることになった。

ごはんを食べてまた勉強してたら玄関のチャイムが鳴る。
夜のチャイムは怖いからあたしはほとんど出ない。
そしたら携帯にワンコール。不在着信の表示はそうる。
え。え。これっていつものパターンやし。もしかして・・・。

窓を開けて下を見ると。バイクに乗ったそうるがいた。
「えぇ?!」驚いて思わず声をあげてしまう。
そうるは人差し指を口に当ててシィーって言って。
あたしを見上げてクイクイっと手招きをしてる。

(なんで?なんで?)足がもつれそうになりながら走って。
階段を駆け下りてそうるのところへ行く。
「どうしたん?」いきなりの訪問にあたしはびっくりして聞く。
そうるはちょっと笑って言った。
「さっき冷たいこと言ってもたからさ。」
「また泣いてるんちゃうかなーと思って。」
「てゆーかうちも勉強疲れたし。息抜き。」

その言葉にあたしは泣きそうになる。
不意打ちなんて。あたしを思いやって突撃訪問なんて。
あんな冷たいことを言ってきたあんたやけど。
こんな優しいことをやってくれるあんたなんや。
あぁ・・・どうしよう。胸がいっぱい。

バイクで夜の高速をドライブ。
そうるの背中にしがみついて風を切る。
風は冷たくてあたしの頭を冴え渡らせる。
でも抱き締めるあんたの背中はあたたかくて。
あたしはいっぱいいっぱい癒された。

30分ぐらい走って。あたしの家の前に戻ってくる。
「ありがとうね。」ってちょっと涙目で言ったあたしに。
そうるはいつもどおりにキスをくれた。
唇を離してから。あたしはそうるにぎゅって抱き着く。
「・・・帰れへんやん。」ってそうるは呆れたように言ったけど。
「もうちょっとだけ。」ってあたしは甘えてしまった。
そうるはあたしの気が済むまでそうしててくれた。

名残惜しいけど仕方ない。あたしはそうるから離れる。
「じゃまた明日。」って言ってメットをかぶったそうるに。
「うん。ナイターで。」ってあたしは笑って手を振る。
そして去っていくそうるを見送る。


ねぇそうる。甘えたいあたしの気持ちを分かってくれてありがとう。
あたしにいっぱい甘えさせてくれてありがとう。
あたしももっとあんたみたいに包容力のある人間になるわ。
疲れたあんたがちょっとぐらいあたしに当たっても。
はいはい、また始まってるし、って思えるような。
そうやってあんたをわがままごと包み込めるような。
そんなあたしになれるように。うん。がんばるわ。





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