2012年09月30日(日) |
「月世界旅行」をみた |
ライブレポ以外の日記が久々です。すいませんねえほんと!
今日は渋谷のイメージフォーラムで「メリエスの素晴らしき映画魔術」「月世界旅行(カラー復元版)」を見て来ました。モーニングショーのみ上映中ですが。 メリエスは古いプラファンなら馴染みがあるでしょう。モノクロの、顔がある月にロケットがブッ刺さってる、あれです。月世界旅行ツアーの舞台セットではギターがブッ刺さってましたが。 そもそもは110年前(!)に制作された、世界初のSF映画と言われるサイレントモノクロ映画なのですが、カラー彩色版が発見及び修復されたとかで、その修復ドキュメントとメリエスの紹介が60分、映画本編15分、という上映内容でした。去年「ヒューゴの不思議な発明」が公開されたこともあり、メリエス自体が再評価されてるみたいでめでたい。映画前の予告編も、そのヒューゴのDVD予告のみでした(え、映画館で3Dで見たかった…)
しかし、ドキュメンタリーはフランス制作だったらしいですが、なんていうかおしゃれでした。 メリエスは一世を風靡したものの晩年は不遇だったみたいで、失意のあまりフイルムも全部破棄とかしてて現存するものは僅からしくて、ドキュメントも可哀想でした…が、全編にウイットがきいててコミカルで、あんまり悲壮感もなく、晩年のメリエスの映像も穏やかに笑ってんですよね。これが日本制作だったらもっと感動巨編になったのかなあ、と友達とも話したんですけれど。 そしてメリエスを敬愛するクリエイターたちがいろいろ出て来たんですけど、いきなりジャン・ピエール・ジュネ(アメリの監督)とかミシェル・ゴンドリーが出て来てびっくりですよ。そういやフランス人だよねあんたたち!と。ついでにトム・ハンクスまで出て来た。
さらに最大のびっくりポイントとしては、月世界旅行本編。サイレント映画なので音楽はどうすんのかなーと思ったら。 いきなり鳴り響くドラムとギター。全編通して完全にロック。 エンドロール見てびっくり。AIR(エール)かいい!!(フランス代表のロックバンド…) いやーびっくりした。あれはどうなんだ。とりあえず終了した瞬間、同行の友達Yさん(プラ仲間)と「エールだった」「エールだったよう」としか言えんかった。
予想としてはピアノ曲とか、クラシックとか、たぶんそういうのがくるのが普通なんだと思ってたんですけれど。多分、制作側としては、そういう普通なのを避けたんだろうなーと思いますが。 とにかく び つ く り し た !!
ともあれ、映画本編はとても良かったです。一見の価値有り。東京は今週一杯までの上映みたいですけれどね。
ぽち
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