満月が真ん中で 明るすぎて 僕らの間 距離がよく見えない 「Sweet Bitter Candy」ムーンライダーズ
ライダーズの活動休止が殊の外じわじわと傷をもたらし、その他いろいろ考えてたらカッ!となって美容院に「今日の夕方空いてますか!?」と予約を入れた昨日の朝。割と行き当たりばったり。
でもその前に、世田谷文学館でやってる萩原朔太郎展に行きました。やっと行けた。 原稿やら初版本やらもりもり展示されてたのですが、会場内あちこちに朔太郎の詩が散りばめられてて、壁に書かれてたり、スライドで少しずつ表示されたり、展示ガラスに印字されてるのが下に映ったり、とディスプレイも楽しくて良かったです。会場内にはマンドリン演奏が流れてたし(朔太郎はマンドリン奏者でバンドもやってた)。 しかし奥ではご本人の朗読が流れててそのCDも売ってたのですが、詠み方がお経にしか聴こえなかったですごめんなさい。抑揚がね…! 最後は猫町クローズアップで、ムットーニ(からくり人形というかなんというか)の「猫町」が設置されてました。上映時間には当たらなかったけど、私は以前見た事が有るのでまあいいです(そもそもこの文学館所蔵のものだし)。 でも出発前に洗濯や猫にゃんにゃんで時間を取られたので展示会に1時間くらいしかおれず、全然足りなくて後半駆け足になったのできっともう一度行きます(苦笑)。そもそも私が朔太郎展を1時間で見れるはずなかったんです。うん。 壁に書いてある詩とか、本を持ってるんだからそこで読む必要はないんだけど、そうやって書かれてるとまた違った印象だからじっくり読んじゃうんだよな…!
私と朔太郎との出会いは小学生の時で、母に与えられた近代詩集に「猫」が入ってたのが最初でした。小学生にも分かりやすいセレクトだったと思う。強烈なインパクトでした。 それから中学高校大学と、教科書だったり授業だったりで出て来て単純に好きで、かなり読みました。それから社会人になって、プラと出会って、ああこの人朔太郎好きなんだろうなーって思って。 私の人生で、ずっと近くに存在して、折に触れては意識に浮上してくる、萩原朔太郎とはそういう存在です。根っこにあるもの、のひとつ。
そこから急いで美容院に行って、髪切ってカラーリングして、歩いてたらヒールの踵が取れてきたのでまたカッとなってパンプス買って(…)本屋行って鉱石遊びの本(趣味)やらクリスティ(定番)やら坂田靖子さんの文庫やらいろいろ買って、けっこう充実した休日やん、、、と思いながら帰宅しました。
ところで坂田靖子「月と博士」の文庫を買ったのですけれど、短編集なのですけれど、読んでみたら大半がさらっとホモ設定でびっくりしました。え、この人こんなのも書いてんの?と思って各短編の初掲載誌を見たらJUNE。…びっくりしたー!(でも設定がそうだろうと、相変わらずの坂田ワールドなので、特に気にしないで読めますが) 坂田さんは大人になってからもちょくちょく見かけては読んだりしてる漫画家さんの一人です。その昔「バジル氏の優雅な生活」で大好きになりました。多分、高野文子さんとか大島弓子さんとか、そのテイストが好きな方なら分かるかと。あと、ちょっと違うけど川原泉さんとか。 私は個人的に、稲垣足穂に近い匂いがすると解釈してます。「月と博士」ってタイトルからしても。 (ちなみに。すんごい昔に予告編だけ載っけた道化師の「ナミダハボーリョク」は「バジル氏〜」の一編と中島みゆき「悪女」を元ネタとして書こうとした話だったりしました。ちなみに)
昨日遠出仕事から帰って来たツレが風邪をひき、でも仕事詰まってるからと今日はずっと作業してて、しかも明日から北海道出張で、しかも北海道は雪の予報で、なにこれ死亡フラグ?て感じです。私にはご飯作るくらいしか、ねえ。 私も仕事忙しいんで、かなりすれ違い生活をしてるんですが、気付いたらなんか倒れてた…とかしゃれにならんです。 とりあえず、しなないでー。
しゃれにならないってば。
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