佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2011年10月17日(月) 経を読む

それが読経。
えーと…、東京に戻って来ました。

実家に同居していた父方の祖母の葬儀でした。92歳の大往生ですし、約一年前から危ない感じで数日前には危篤となっていたので、覚悟も準備もありましたのでそれ程の混乱はなかったです。
ど田舎なので普通にやると近所全部巻き込んで非常に面倒なことになるのですが、それを避けてお通夜から葬儀まで完全に近い親族のみ、でこっそり執り行いましたし。
でも私、人生で身内の葬儀に10回以上出てますが、納棺に立ち会ったのは初めてでした。葬儀社の方が着物の説明を細かくしてくれたのが興味深かったです。禅宗では死出の旅路を歩くのでお遍路の衣装をつけますが、お宅様の宗派では既に極楽浄土に行かれておるという教えなので、衣装は足元にまとめて入れます。とか。

そして、我が家は浄土真宗大谷派(お東さんともいう)なのですが、宗派の特有のものなのか地方色なのか、お経の一部でお坊さんに合わせて参列者全員で読経するんです。勤行集っていう小冊子を配られて。なのでお通夜と葬儀通してそれこそ三蔵様ばりに(笑)お経をあげてきました。久々に読んだら「三蔵」「光明」てのが経の中に出て来て(不思議はないんですが)、最遊記にハマってるもんだから一瞬止まってしまったりしつつ。ごめんばーちゃん。
しかし小さい頃から、爺さん婆さんは朝夕の「おつとめ」をどこの家庭でもやっててお経は身近だったし、葬式でも法事でも月一回の法要でも(昔はやってた)一緒に読経していたので、それが普通だと思っていたんですが、これうちの宗派独自だったんですねえ。
ちなみに読経するのは、確か「正信念仏偈」というお経。帰命無量寿如来〜で始まり、クライマックスで南無阿弥陀仏がエンドレスで続く、けっこう長いお経です。正座してると辛かった。今回は着席形式でほんと良かったです。

担当してくれたお坊さんはとても丁寧にお経をあげる方で、いい方に当たったなと思いました。葬儀の後の説法も、私は興味深く真剣に聞いたよ。
お経も、ポップスやロックも、同じように「唄」なんだなあと実感しました。

あと、少人数の葬儀で、子供はうちの妹の3歳の息子だけでしたが、少し前までは成長の遅いとても手のかかる子だったのに、数ヶ月見ない間にえらい変わってめちゃめちゃいい子になっておりました。終始ご機嫌で愛想がいいけど大人しく、あまり騒がず暴れず、皆を和ませるだけ和ませて。葬儀社の方々にもとても可愛がられて。お通夜が終了した瞬間に「おしまい、ちゃんちゃん!」と叫んだもんな(笑)
加えて、お目目ぱっちりのくっきり二重の可愛い顔で、完全に主役でしたよ。誰に似たんだか。

そんな感じでばたばたと一泊だけして(しかも行く前に健康診断もした)これからも後始末やら法事やらいろいろあるでしょうが、とりあえず終了。お疲れ様。と両親&妹夫婦と別れて、日曜夜に帰宅しました。さすがに疲れてた。
今日は洗濯掃除をしつつ、修理から戻ってきた携帯を引き取り(基盤交換で復活。なのでしばらくiPhoneは保留することに)、、、数日前から様子がおかしかった疾患を見てもらいに、医者に行きました。(ぶっちゃけ、人に言えないような箇所が炎症起こしておりましたはははー)

明日からは平常運転で頑張ります。でもいきなり夜に技術セミナーとかあるんだが保つだろうか。いや保たせるけど。
ちょっとね、仕事上、勉強したいことがあるので、10月後半はセミナーにいっぱい行くんですよ。この年でどれだけ学習取得できるか不安ですが、まあ頑張ります。


しかし葬式から、気を抜くと頭の中でお経が回るんですがどうなんだか。

帰命無量寿如来 南無不可思議光。


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佐山葉月 [MAIL]