昨日の夕方、ツレの小学校からの友達から連絡が入り、「福島！？」と叫んでたので何事かと思っていたら「あいつ、福島原発の近くで被災したらしい！なんとか脱出して東京まで来れたから休憩させてって！」と言われ、ええええ？？とびっくり。身重の奥さんを残して単身赴任で東北行った、とは聞きましたが、そんなヤバい地域やったん！？　地元の京都に戻る途中だというので、とりあえず今晩は泊まれ！ということになってバタバタと部屋を片付けました。

そして数時間後、ウチに来た彼はツレの顔を見た瞬間、へたり込みました。「俺、生きて戻って来れたんや…！」と。昔から知ってる顔を見て、一気に気が抜けたらしいです。
彼は原発のそれこそ10キロ圏内で仕事してて、高台だったから津波は免れたもののどうしようもなく、現場責任者だったから必死で考え、とりあえず地元の人間は家族もいるから帰らせ、それ以外の本社その他から来てるメンバーと事務所で過ごし、でも原発がヤバいというのは付近の住民は皆分かっていることなので、爆発より前に町から避難勧告が出されて逃げ出していたんだそうです。
それから部下たちをあちこちに送りつつ東京までやっと来れたらしいですが…すげー生々しい話をいっぱい聞きました。
「でも、俺ひとり逃げて来て良かったんやろかって思ってしまう。地元の部下も知り合いも残して」と言ってましたが、いたところで何かできるわけでもないし支援を受ける人間を減らせたわけだし、帰れる場所があるなら戻った方が良かったよ、とツレと言いました。臨月の奥さんも待ってるわけだし。

「でも変な話、東北の奴らは皆パニックだったけど、俺は阪神を経験してたし一番冷静に動けたから良かった」と言われて、ツレも私も経験してるので、そうかもねーと同意しました。いや、もちろん怖いんだけど、あのすさまじい揺れを経験してるのとしてないのとでは、今回の感じ方はやっぱり違うと思います。経験って大事です。
でも、生きてるうちにまたこんな大地震を経験するとはね…とも、しみじみした。

彼は今日、私が仕事に行ってる間に元気に京都まで旅立って行ったそうです。安全運転で、頑張れ。
ほんとに、無事で良かった。

そして、実は私の高校の同級生もひとり福島市内にいるはずだ、ということを思い出しまして、でも年賀状のみの付き合いになってるから携帯を知らず、家電は分かるけど通じず不安だったのですが、今日やっと通じました。福島市内は全然大丈夫、旦那さんも子供2人も無事、と聞いて安心しましたー！
（実は弓道連載の女史の容姿モデルにしてる美人。滝川クリステル似）
でも福島はいいけど、仙台が被害受けてるのに自力でなんとかしろみたいに放っておかれててひどい状況だよ、と聞きました。それも心配。なんとかならないんだろうか。

彼女も、60キロ離れてるとはいえ原発が不安だから、明日親戚の家に移動する予定だそうで、今日電話して良かったー。
「これが笑って話せるようになる頃に会えるといいね、お互い頑張ろう」と言われました。うん、その通りだよ…！


さて本日から仕事が稼働しましたが、節電その他の影響で出社はなかなか大変でした。
でも私の利用する交通区間は動いてはいたので、時間はかかりますが出勤できるし楽な方です。新宿近くでひたすら信号待ちになり、満員だし空調も止まってるから気分悪くなりかけてギリ耐えつつ、やっぱり少々遅刻してしまったけれど。
そして予想通り、お客様向けページの対応が中心でした。

正直、救援に何ら関係ない仕事をしてるのがいいのだろうか、という気持ちがあります。
けれど、お客様へのお知らせや情報一覧とかを作って、これがほんの少しでも誰かの役に立てばいい、と思いました。

残業はしないで、とのことで（当然だ）定時で帰りましたが、朝より全然すいてました。
でもルミネも閉まってて、地元でも食料品の買い占めが行われて何もなく、なんかそれがとても切なかったです。被災地の方々が譲り合って頑張ってるんだから、東京がそんなんでどうするよ…！　何も買わずに帰宅して、7時過ぎだし許して、と思いながら米炊いて備蓄してた冷凍餃子作っておにぎり握りました。

救援のプロではない私たちにできることは、節電と募金と、正しい情報の収集と、そして日常生活だと思います。
今日はホワイトデーだったので、役職者の方々や部署単位でいっぱいお返しをいただいて、申し訳ない気持ちになりつつ、こういうことができてる状況を維持しないとな、と思いました。イベントごとに基本的に興味は薄いけれど、でもそれは大事な日常だとも思っています。
皆さん、不安なのは当然ですが、過度に反応せずに日常生活をできる範囲で続けられれば、と思います。


拍手ありがとうございました。お返事です。

＞浅瀬さん
大変でしたね…！ご無事で何よりです（＞＜）東京は都市機能の弱点が浮き彫りになってる感じですが、被害自体は少ないので全然大丈夫です。
今回、被害が桁外れなので、ライフラインが大変な場所でも後回しになってるみたいですよね。どうにか、せめてネットの声でどうにかならないか、自分にできることは何か、そういうことばかり考えます。
一刻でも早く落ち着ける日が来るのを祈りつつ、お互い頑張りましょう。


頑張ろうね！！