今日は何かから逃れるようにずーっと本やマンガを読んでおりました。猫を膝に乗せながら(重い&熱い) ちなみに今、猫は背もたれと私の腰の間に挟まって寛いでます。椅子に半分しか座れん。
今日一日で、クリスティー「クリスマス・プディングの冒険」、萩尾望都(ブラッドベリ)「ウは宇宙船のウ」、高野文子「絶対安全剃刀」と名作古典を続けて読み、夕方から小林章「フォントのふしぎ」に没頭しました。 小林章さんは日本人ながらドイツで活躍する欧文フォントの専門家で、フォントに関する分かりやすいブログを書いててそれのまとめ的な本です。私はブログを愛読してるのでほとんどの記事が既読でしたが、それでも本という形になるともっと伝わってくる感じがするのが不思議です。私はやっぱり本という形の方が馴染むのかな。 彼の本は他にも持ってますが、この本はほんとに親しみやすい良書だと思います。
少し前に、小林氏が日本に来てセミナーを行い(行きたかった…)朝日新聞の日曜版に彼のインタビュー等が載ってたのですが、そこでの「私は、フォントで自分を表現しようとしたことはありません」という言葉が印象的でした。 自分は芸術家ではなく、フォントディレクターだ。だから個性を出す必要はない、ただ読みやすく美しいフォントを作っていくことを使命としているのだ。 そういうことを言ってらして、単純に、うわー職人さんだなーかっこいいなーと思いました。
そして、彼がヨーロッパで一緒に仕事をしている一人の、やっぱり世界的なフォント職人さん(フルティガー氏だったかと)も登場していたのですが、日本人の記者が「日本人が欧文フォントを作ることに対してハンデ(弊害?)はないのですか」といった質問に対して、怪訝な顔をして 「アキラはとてもフォントに対して理解が深い人です」 と「質問の意図が分かりません」とみたいな感じの答えをした、というエピソードも印象的でした。 きっと、フルティガーさんとしては「フォントへの造詣の深さ」だけが重要で、母国語が日本語だからってそれが何?くらいのことなんでしょう。職人さんだなあ、とこれもしみじみ。
たぶん私は職人的な人が好きなんです。ちょいと他のことからはずれちゃってるかもしれないけど、自分のプロフェッシャルなものには誇りを持って没頭してるようなタイプが。 根本的に「ものをつくる人」が好き。
ところで、te'に新ベースが正式加入したと聞きました。喜ばしいことです。
思い起こせば9年前、ぶっちのプラ加入が発表された時、隆ファンの友達に恐る恐る「次のメンバー入ったよ」とメールしたら「良かった」と返事が来たのです。「脱退とか解散とかより全然いい、もうそんなの聞きたくないから、加入っていうのはいいニュースだ」と。 彼女はそりゃー隆ファンで、だから脱退と同時にライブも行かなくなっちゃったけど、それでも、いや、だからかなあ、その言葉がとても納得できました。
未だに椿屋解散は心に痛いし、なんかビジュアル界隈も休止や脱退や解散続きで、個人的にはヴィドールもカグラもディスパもKraもファンとかじゃないけど、それでも解散や脱退はとても悲しくて切ない気持ちになりました。 私はどんなバンドも、よっぽどひどい事情じゃない限り「どうでもいい」とは思えないから。
だから、復活とか加入とか、そういう話の方がずっといい。 最近、久しく休止状態だった知り合いのバンドも復活の兆しを見せてて、それもとても嬉しいし。 te'も、どうなるんだろうとやきもきしたけど、新体制でまた進んでいってくれたらいいな、と思います。
なんかとりとめない日記になりました(いつもか)。申し訳ない!
拍手ありがとうございました。
えい。
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