佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2011年01月23日(日) アレを更新しました…

なんとかアップしたんですがその話は後ほど。

昨日、洗い物の途中にうっかり猫の水用カップを割ってしまい、しょんぼりして駅前の雑貨屋まで行ってまた同じのを買いました。夏に新調したばっかだったんだもんー、、、もちろん猫柄。
普通のガラスカップをお水用にしてるのが間違ってるのかもしれませんが。

ついでに少々電車に乗って数駅隣のブックオフに行き、新書を物色して数冊買いました。そのままカフェで香山リカさんのを読破してしまい(30分くらいで読めてしまった。面白かったよ)次は四谷シモンさんの自伝「人形作家」を読んでます。作品はいっぱい見てるものの人物背景についてはさっぱり知らなかったので、興味深いことばっかり。そもそも紅テントで俳優されてたことすら知らんかったよ…
あとはポワロもの1冊と、これも新書「寺田寅彦は忘れた頃にやって来る」を購入。寺田寅彦も随筆くらいしか知らんので、人物背景を掘り下げてくれてるなら是幸い、と思って。

最近、新書とクリスティーがなぜかマイブームです。考えてみればミス・マープルを読んだことがなかったし(てか、ジェーン・マープルって彼女から命名されてたのね!と今頃知った)。
でも総合病院の待合室で殺人事件の本を読んでる自分に気付いた時は、ちょっと場違いかなと思いました。しかもその時、スカル柄のニットワンピだったし(わあ)


少し前に、山田正紀&恩田陸の「読書会」を読みました。
本好き作家による読書会というとても興味深い内容なうえ、恩田さん好きだしテーマは「エンタメ小説」だし、と飛びついたのですが、会話にすごい量の作品が注釈付で出て来るし、それに対する二人の見解も面白いし、とても楽しく読みました。夢中になりすぎて電車乗り過ごしたくらい(笑)
そこで、恩田さんはすごい読書家らしいのですが「自分が書いている小説はほとんど、自分が読んで衝撃を受けが作品を『これを書きたい』と思って書いてる」みたいなことを言ってまして。例えばAという作品に衝撃を受けて、すごい、私もこれ書きたい、と思ってそれの恩田版を書いたのがこの作品です、ていうことだったんですが、それを受けて「みんなそうですよ。何かを読んで感動して、自分も書きたい、自分だったらこう書いてやろう、ていうのが作家の原動力」「完全なオリジナルなんてほとんどない。みんな何かしらの影響は受けてる」ていう発言を皆さんがしてて、すごく共感というか納得をしました。
作家でも画家でも音楽家でも同じで、偉大な先達の作品を見聞きして、それが好きで、そういうのを自分もやりたいと思って作品を作るという行為を始めたはずなので、だから何かの影響は絶対受けてるし、素晴らしいと思っている作品に対して「自分なりのこれを作ろう」と思うのはとても普通なことだよなあ、と。それをどううまく自分なりに料理するか、ていうのが大事なことなわけで。
だから設定が似てようが、展開が似てようが、それがその人なりのカラーで面白く書かれていれば、いいんです。あ、これ元ネタはあの作品だな、て気付いてにやりとできればいいし、逆に面白いと思います。

本日更新しました鉱物パラレルですが、実は元ネタは20年前の少女漫画です。多分、読んだことがある方はいないと思われるくらいマイナーな短編ですが。
その作品が妙に心に引っかかっていて、包帯巻くなら太朗くんだなーと思って、形にしてみたのがあのお話です。設定とか全然違いますけれど、なんていうか雰囲気とか「核」みたいなのを、その作品から引きずっています。
楽しんでいただけましたら、是幸いです。てか案の定、前後編で終わらんかった…

拍手ありがとうございました。

次こそ完結!


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佐山葉月 [MAIL]