佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2010年04月17日(土) 四月の雪

東京はごっつい寒かったですね! 全国的にかな。
この寒い中、ツレは朝から仙台出張に行ったのですが「雪景色ですがな」という写メールが来ました。さ、さぶい…


ところで。脈絡なく、真面目な話を書きます。

ツレの幼馴染に関西の病院に勤めるAくんという臨床心理士の方がおりまして、詳しくは知らないのですがそれなりに偉い学者さんらしいのです。親兄弟も全部学者で、家族で論文について語り合ったりしてるそうですが、ツレは幼稚園からの付き合いだし私も彼が院生の頃から知ってるので、全然敬ったりせず普通の友達付き合いをしている相手なのですが。
で、学会があったりするたびに年に何回かは我が家に泊まりに来るので、少し前にも会いまして、その時に話して印象に残ったことがありました。
Aくんは総合病院勤務なので、死がとても近いところにあるわけですが、お医者さんたちは皆、小児科担当になるのを嫌がるそうです。どうしても助からない子供っていうのはいるわけなので。
でも本当に医者がしんどいのは「まだ子供なのに死んでしまった」という事実以上に「子供は真の意味で『死』を理解できていない」ということなんだそうです。
産まれてずっと入院していて死を近くで見て来たような子もいるんだけど、悟っているように見えても、やっぱり子供は「死ぬ」ということが分からないんだそうです。せめて中学生か、場合によっては高校生くらいにならないと、死ぬということがどういうことか、残された親がどうなるのか等含め、そういうことが本当には理解できないんですって。

本当に終わっちゃうんだよ、ということが理解できてなくて、だから死をちゃんと理解できないまま、ちゃんと受け入れられないまま死んでいってしまう。お医者さんにとって、それがたまらないんだそうです。
担当の子供が亡くなって「これだから小児科は嫌なんだよ!」と、裏で泣いてるお医者さんもいたそうです。
なんだか、すごく考えさせられる話でした。

そしてそのAくんに、長年の疑問「シュレティンガーの猫って一体どういう理屈?」というのをぶつけてみて、とても平坦に噛み砕いた答えをもらってすっきりしました。いやー、どう調べてもすっきりしなかったんだー。頭いい人の説明は分かりやすいな!
さらに「ゲシュタルト崩壊」の話になり「よくそんな単語知ってるな」と言われました(笑)。いや、私、プラのDVDタイトルになる前から一般常識として知ってましたが、一般常識ではないのかな。ツレは知らんかったし。サブカル好きだったり単に読書好きだったり、そういう人にとっては知ってて不思議じゃない単語だけど、一般常識ではない、てことかしら。


妙な日記ですいませぬ。


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佐山葉月 [MAIL]