佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2009年05月07日(木) ぼんやりする 気のせいじゃない

連休明けなので、さすがに仕事もぼやぼやしてしまいました。業務自体も比較的まったりなので良かったけれど。
でも今やってる内容が、ちょっとPhotoshopと相性が悪くて、今日だけで20回くらい落ちたのは勘弁して欲しい。

引き続き北村薫ブームでして、「街の灯」続編の「玻璃の天」を読みました。連休中には覆面作家シリーズを読破したけれど、やっぱりあの古い上流階級の世界が心地よいです。世界情勢は戦争に向かっているので、そういう影もありましたが。
この後は、拍手でおすすめいただいた加納朋子さんを読もうかと思います(ありがとうございます)。アマゾンで中古で何冊か注文してみました。ついでに皆川博子さんも。やー久々に読書ブームだ。


ところで「玻璃の天」収録の短編で、主人公と本の貸し借りをするお友達が出て来て、ふと高校時代の友達を思い出しました。

一年の時のクラスメイトで、本をよく読む大人しい子だった、Mちゃん。すごく親しかったわけではないけれど、お互いよく本を読んだから、おすすめとかこれ貸すよ、とか、そういう話をたまにしてた。
二年生になってクラスが変わって、ちょうど一ヶ月くらいたったゴールデンウィーク前に、昼休みにトイレの前で彼女にばったり会いました。あの本読んだ?という話になって、今度貸すよ、という話をして、笑って別れました。
でも彼女は、その日の6時間目の授業が始まって数分後、突然倒れて、そのまま亡くなってしまった。
翌朝聞いて、信じられませんでした。数時間前に、一緒に笑ってたのに。でも教室に行ったら、彼女の席には花が飾られていて、本当なんだって思って、同じく見に来た1年のクラスメイトと、呆然と立ち尽くしました。心不全だったそうですが、持病があったわけでもなく、詳しい原因は不明なままです。彼女のご両親が、司法解剖を拒否されたそうです。
お葬式には、2年のクラスメイトと、1年の時のクラスメイトが参列しました。クラス替えしたばかりだったため、1年の時の、私たちの方がよっぽど親しくて、よっぽど動揺してました。そして私は、棺で眠るMちゃんの顔を見た瞬間、いきなり彼女の死を実感して、泣き崩れました。その時までどうしても信じられなかったのだけれど、彼女の顔を見ちゃったら駄目でした。ああ本当なんだって、突きつけられた感じでした。
お葬式をする、という意味、死に顔を拝む、という行為の意味が、理屈ではなく分かった初めての瞬間だった気がします。16歳の春でした。

三姉妹の末っ子だった彼女の遺影を、とても似たお姉さんが抱えてらして、それもすごく辛かったなあ…
末娘を突然、16歳で失ってしまったご両親の胸中は計り知れないと思うし。

そして私はその日の帰宅中、色々考えながら自転車をとばしていて、車にぶっ飛ばされるという落ちをつけてしまったのでした。学校側は慌てただろうなー…人生2度目の交通事故、初の救急車でしたよ(その後もう一回事故って救急車に乗ってます。事故りすぎ)
打撲と擦り傷程度で入院もせず、たいしたことがなかったので笑い話ですみましたが、顔から地面に突っ込んでしまったため、しばらく右顔面が大変なことになっておりました。跡が残らなくて良かったです。しかし、運転していたのは若いカップルの女性の方だったのですが、女の子の顔に傷つけた!ということで、迎えにきた父を見た瞬間に男性の方が土下座したそうです(笑)。良い人たちだったに違いない。

ちょっと、思い出語りをしてしまいましたー。
しかし、高校のうちの学年、いろいろと話題が尽きないというか妙な学年だったらしく、彼女を含めて、大学卒業の年までに4人も亡くなりました。卒業してからは知らないけど、ちょっとすごい数字だから、母校の先生方の話題になったそうです。


拍手下さった皆さん、ありがとうございました。
土日、拍手連載とワークの連載、どっちを更新した方が喜ばれますかねえ。


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佐山葉月 [MAIL]