佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2002年09月22日(日) プラ、多分ベストライブ@NHKホール

PlasticTree Shoegazer Tokyo@NHKホール

生涯ベスト3にはなるであろう、大切なライブになりました。



どんな言葉で表せばいいのだろう。
どんな言葉だったらちゃんと伝わるのだろう。


感無量。絶句。感動。感激。感謝。


どれも違う気がする。だけどちっちゃな私の脳みそは、
まだこれ以上の表現を生み出してくれない。




直前までP4列と聞いていたのがP3列だった、というところから
何やら恐ろしいほどの予感がしていたのですけれども。
わーだったら3列目だ!と浮かれて会場に入り、勝ち誇ったような笑顔で(嫌な奴ら)
ずんずんと前へ進んだのですけれど、P席が見えてきて、一旦友達と立ち止まりました。

5列目まであるはずの空間に、3列しか席がない…

まさか。まさかと進んで行ったら。
そうです、1列目だったんですよ!!
しかも、ほぼど真ん中の!(微妙に下手寄り)


1列目になったと言っても前に寄ったわけではなく、前の2列がなくなってるだけで
距離的には変わらないんですけど、しかもビデオ撮影のためのクレーンが
前に控えていたのですけれど、それでも、前に誰もいないというのはえらいことです。
まだ、P列というのが前の方だと知っていたから良かったようなものの、
それでも私と友達はしばらく震えが止まりませんでした(苦笑)。
でも、周りに来る人来る人、悲鳴をあげてたなあ。そうだよなあ。


開場も開演も30分くらい押したので、その間に何とか呼吸を整えましたが。
開演まで、場内には本家シューマンのトロイメライが、ピアノバージョンや
シンフォニーバージョンで延々と繰り返し流れていました。多分(動転してたから…)


ライブは、アルバムと同じく理科室でスタート。
本当の目の前に竜太朗くんがいました。目も口も真っ黒いメイク。
着てたTシャツと同じくらいのメイク。

素敵。



また後日レポはアップできたらなーと思うのですけれどね。
もう他の方がいっぱい色んなところで書いてて、雑誌にも載ったりするんだろうけど
ほんとにね、ほんとに、感動したライブだったのです。
1列目ということで、いつもより冷静さには欠けるとは思うけど、
後ろがどんな状況だったか全然知らないけど、でもやっぱり。


本編は何だかすごく短くて、ベースを置いたリーダーに「ええっ待ってよ」と
声をかけそうになったんですけど、アンコール最初でのアブストが鳥肌もんで。
長いインストで、目の前で竜太朗くんがぐるぐるぐるぐる回ってて、
そのまま一緒に、どこかに行けるんじゃないかって思った。

そして。
2度目のアンコールでクリームやって、予想してたし好きだけど、これで終わったら
ちょっと物足りないな、と思ってたら「今日ここでこの曲がやれることが、
本当に嬉しいです」て竜太朗くんが言うから、まさかまさか、って思ったら。

リセット、やってくれたんです。

年末のスイトラ以来、本当に一回もやったって聞かなかったから、
敢えてやらないんだろうな、て思って、その心情を思って辛かったんです。
だから、やってくれて、やれるようになって、私も本当に嬉しかった。
それに、すごくかっこ良かったし!今までで最高に暴れました。

それから、4人で手をつないだ時、
前すぎて、素の声が聴こえたんですけどね、明くんと竜太朗くんが
「夢にまで見た」って言い合ってて、すごく微笑ましかった。


そしてその後の、カーテンコール。
私も友達も、リセットで大満足してたし、多分他の人も満足はしてたけど、
それでもどうしてもまだ会いたい!ていう、会場の一体感は、素晴らしかったです。
後ろの方は解らないけど、前は本当にみんな、動かなくて。
仕込みとかじゃなくて、自然にみんなが呼んでるって感じられて。
「ライブって、アンコールって本当はこういうもんだよね!」て思った。

全員で肩を組んで出て来た4人は、本当に嬉しそうにしてました。
「こんなの初めてで、どうしたらいいのか」って言った竜太朗くんは、
嬉しいんだけどどうしようもないもどかしさを、持て余してる感じでした。

その後。後ろの方の人は、ちゃんと見えてなかったかもしれないですけどね、
「あ、やべ」って言って俯いた、竜太朗くんは本当に泣いてました。目、真っ赤でした。
下がった竜太朗くんのその隣で俯いた、リーダーも目を潤ませていました。
隠すように早足で去ろうとしながら、でも歩けなくなって明&ぶっちくんに
しがみついて、よろよろ歩いていく姿に、私はぼーっと見とれました。
(でも「ぶっちくん頭をなでるでも小さいから届かない」図に笑いました…)

彼らは、特に竜太朗くんは、そういうのを見せたくない人なんだろうと思うので
恥ずかしくてでも嬉しくてどうしようもなかったんだろうな、と思います。
涙をこらえて、最後に挨拶をしたリーダーは、やっぱりリーダーだなって思いましたが。


苦言を言えば、最前列は近いものの目の前をクレーンやらカメラマンやらが
うろうろするので、時には竜太朗くんがまったく見えなかったりリーダーが
まったく見えなかったりしたのですけど。
それに最前列がカメラに映ってないわけがないわけで、しかもネット中継が
入ってたってことは全世界に流れてるよう!と狼狽えました。
雑誌は確実だしビデオも入るかも、と思っていたら、とっくにDVD化が
決定してるっていうチラシまで…買うの、恐い…



外は雨だったけど、気にならない、幸せな家路でした。
帰りのファミレスで、パンフを見ながら友達が無意識に
「あたし、この人たち大好き」と呟いた、そんな気持ち、でした。


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佐山葉月 [MAIL]