2006年02月17日(金)
ホリエモン報道に限らないけれど、最近新聞などのメディアで、気になることがある。 それは「関係者によると~」という表示多いこと。
例えば某新聞に掲載されたこの記事 ライブドア(東京都港区)グループの証券取引法違反事件で、前社長の堀江貴文容疑者(33)は逮捕直前、弁護士から「否認すれば起訴後も保釈されない」と説明を受けながら、長期の拘置を覚悟で徹底抗戦を続けている。周辺関係者が明らかにした。 関係者によると、堀江前社長は1月23日の逮捕直前、元検事で主任格の弁護士から「自分の記憶に忠実に、覚えていることはしゃべり、覚えてないことは覚えてないと言い、うそはつかないように」とアドバイスされた。 さらに「否認すれば起訴された後も保釈されない可能性が高い」などと説明され「分かりました」と応じたという。
この記事、よく読むと、弁護士がアドバイスした事も、それに対してホリエモンが「分かりました」と言ったことも、弁護士自体が話しているのではなく、あくまで「関係者」が言っているのである。 また、長期の拘置を覚悟で徹底抗戦しているのも検察側が言ったのではなくて「周辺関係者」が明らかにしているのである。 いったい「関係者」「周辺関係者」とは誰のことか。
以前に雑誌記者の対談を読んだ事がある。 それは、週刊誌などで、芸能人の(スキャンダル)記事などの場合「友人のA氏」という表現ではなく、「関係者が語った」という表現の場合、信憑性は低くなるというのだ。
逮捕・起訴され、日本の株価に多大な影響を与えたホリエモンの記事が芸能人のゴシップネタと同じように、信憑性の低いいい加減なものなのだろうか。 週刊誌ではないのだから、スクープ合戦も大切だろうが、信憑性の高い記事を掲載して欲しいものだ。
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