みかんの日記
みかん



 家庭教師

夕飯を作る時間になると必ず電話が鳴る。
子供が出て、またみたいだよ、と私に渡す。
○○さんだって。
必ずぴんとこない名前である。
でも無難な、よく何処にでもいるような苗字。

時間も惜しむこの大切な時に替わると
必ずと言っていいほど、家庭教師の勧誘だ。
ひどい時は日に2回もかかってくることもある。
1本調子の無表情な言いまわし。
いつもまったく同じパターンだ。

以前はうちはいいです、とか間に合ってますなど
無難な答えで丁寧に断っていたが、
毎日毎日かかってくるので
最近は替わってからそれだと知ると
ついいじわるを言ってやることにしている。

何処の大学生ですか?と始まって
何年生?と逆にたずねる。
向こうはひるんで××大学です、と答え、
学年も3年生が多い。
(もちろんこれが真実であるとはわからないが。)
就職活動の時期にこんな勧誘をしていないで
もっと自分の将来を考えた方がいいわよ、とか、
人の子供の勉強を気にする前に
自分で勉強なさい、と言って電話を切る。

向こうはお金を貯めたくてやってるんだから、と娘が言うが、
(中にはいい企業もあるのかもしれないが
殆どが怪しいと思う)
人を陥れる勧誘などをアルバイトとして働くなんて。。

我が子は人の為になるようなアルバイトをするといいな、と思った。



2002年08月29日(木)
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