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■ しつこく閉店セールへ
何度もこの日記には書いているけれど、私は「今日で最後」とかいうのに弱い。学校嫌いの癖に卒業式では人一倍泣いたりして、これはもう小さいときからずっとそう。 今日も寝ている娘とダンナを残して今日で閉店のデパートに開店前から行く。最後の「いらっしゃいませ(開店です)」をやる人の顔を見に。男性ふたりだったけれど、そのうちのひとりは緊張した面持ちだった。 午前中はひとりですべての階を回る。昼過ぎに娘とダンナが合流。夕方仕事で一時また一緒に原宿に行き、夜の閉店直前にまた戻ってくる。
ダンナは泣く寸前の店員さんを見たそう。私も注意して(?)レジに並ぶたびに店員さんを観察。別に冷やかしじゃないの。なんかこう、寂しさを分かち合いたい気分なの。でもすべてがずっとここの支店で働いてきた人じゃないんだよね。半分以上は他店からの応援なんだと思う。 最後の日とあって店内の混雑は10数年前を思い出させるものだった。応援がいても全然追いつかない売場もある。実際、置いてある商品とその値段は隣のデパートと変わらなかったりするけれど、お客さんの方も同情心から、そしてタイムリミットに追い立てられて買い込んでる感じも。
Baby-Gとトップスとお稽古付添い用のカジュアルなバッグを購入。ダンナも雰囲気に流されたか、何か買っていた。 閉店時間をとっくに過ぎてて「蛍の光」が流れている中、エスカレータに乗ろうとしたら店員さん(性別年齢ばらばら。多分ここの支店の人たち)が並んで頭を下げてくれた。娘、「バイバイ!」。そして降りていきながら「もうなくなっちゃうんだね〜ヘイテンなんだね〜」。3歳でも一応惜別の思いがあるよう。 う〜っ。店員より私が泣いてしまいそう。
私が越してきた頃は小さいけれど屋上遊園があったんだよなぁ。最上階にはファミリーレストランもあった。年2回のセールの朝には整理券が出されるほどだった。 それが隣にデパートができてから少しずつ押されてきて… 何年か前には別館を閉めてそこに大型書店が入って… 私にとっては単なる閉店セールの最終日じゃないんだよね。 子供の頃からの遊び場が消えるのと同じ。
出口にいた店長と思われるおじさんには思わず「ありがとうございました」と言ってしまった。 近くの居酒屋に入り、早速時計の箱なんか開けている私にダンナが一言。「やっぱり閉店ってちょっと寂しい感じするな」 前は絶対こういうことを言わなかった人。私の影響かな。娘だって早くも私に似てきている。きっと明日自分から「○○終わっちゃったね〜」って言うだろうな。
今までの人生で考えてホントはあんまりこういう性格って得じゃないんだよって思っている。終わっていくことを考えるより、その先を楽しみにする方がいいに決まってる。だけど。 家族っていうのはどうしても似てきてしまうものなんだよね。
2004年01月12日(月)
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