戯言。
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2004年11月05日(金) 何かふと浮かんだので。
跡べー風邪ネタはさておき、ふと浮かんだのでメモ。
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穏やかな午後。
昼寝場所を探して校内を歩き回っていると、裏庭の木陰で見知った顔を見つけた。
「あ、亮ちゃん....と跡部?」
「おう、ジローか」
「あれ、跡部寝てんの?」
「ああ」
「ねえ亮ちゃん」
「ん?」
「俺も、ここにいていい?」
「ああ、構わねえよ」
言葉も無く、ただそこに佇む。
それが心地良い。
ふと、甘い匂いが鼻を掠めた。
目をやると、宍戸の横にあるアメの袋が見えた。
「ねえ亮ちゃん」
「ん?」
「それ、俺にもくんない?」
「それ、って....このアメか?ああ、いいぜ。ほら、口開けろ」
「ありがと〜」
「喉に詰まらせんなよ」
「だーいじょうぶだって」
「どうだか」
そんなお小言と一緒に口に放り込まれたアメは、レモンミント味だった。
ごろりと転がって宍戸たちの方を見る。
宍戸の膝の上で見たこともない程無防備な表情で眠る跡部と、そんな跡部を穏やかに眺めながら色素の薄い髪をそっと梳く宍戸。
それは、一枚の絵画の様な光景だった。
「ねえ亮ちゃん」
「ん?」
「跡部、くんない?」
「ダーメ」
「なんで?さっきはアメくれたじゃん」
そう言うと、少しだけ困ったように笑って。
「こいつだけは駄目。相手が跡部本人だったとしても絶対やらねえ」
「跡部でも?」
「そ。本来ならこの寝顔だって見せてやりたかねえんだけど....お前は特別」
「俺、トクベツなの?」
「そうだぜ?だからこいつも呑気に寝顔晒してんだろ」
「そっか〜トクベツか」
「ああ。それで我慢してくれねえ?」
「おれ、亮ちゃんも大好きだし....仕方ないかぁ」
「悪いな」
でも、やっぱり少し寂しいので聞いてみることにした。
「ねえ亮ちゃん」
「ん?」
「俺にも膝まくらしてくんない?」
「いいけど....膝の下で良ければどうぞ?」
「ありがと〜」
「どういたしまして」
「ねえ、跡部がダメなら亮ちゃんくんない?」
「それもダメ」
「なんで〜?」
「俺は跡部しかいらねえから」
「ちぇっ、亮ちゃんのケチ」
「ケチでもなんでもダメ」
「....とか言っても俺、落っことさないの?」
「お前は特別だからな」
そう言って微笑んだ宍戸の顔は、いつもよりずっと優しかった。
だからもっと甘えてみたくなる。
「ねえ亮ちゃん」
「ん?」
「俺もアタマ撫でてくんない?」
「はいはい....ちょっと遠いな。これでいいか?」
「うん。気持ちい〜」
「そりゃ良かった」
「なんか眠くなってきた....」
「じゃあ寝とけ。おやすみ」
穏やかな午後。
膝の上で眠る二つの顔を眺めながら、宍戸はひとりごちた。
「あーあ、俺、立てっかなぁ....」
数時間後、予想通り立てなくなった宍戸を抱き上げる跡部と、その横を嬉しそうについて行くジローの姿が見られたらしい。
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なんだろねコレ。
でもこんな感じなのかな、ワタシの中の跡宍&ジロってさ。
別に幼なじみじゃなくてもいいんだよね。
お互いの中で特別な関係、っての?
跡べーには面と向かって言えないようなことも言えちゃうのよ、ジロちゃんには。
※跡部はこういう美味しい時に限って寝こけてて聞けないキャラ希望(笑
ちなみにウラ設定として、同じ事跡べーにも聞いて宍戸さんと全く同じ回答されたという話もあるんだな〜
ところで。
昨日ぶんでネタに出した千石と跡べーの会話。
どっちかっつーとこっちのがハマッてるような気がする。
「ねえねえ、さっきから思ってたんだけど」
「なんだよ」
「菊丸くんが羨ましいんじゃない?」
「なんで俺様があいつを羨まなきゃなんねえんだよ」
「え、そりゃさ....大手を振って越前くん応援してられるし、その逆もねえ」
「それが俺様に何の関係が」
「だって、宍戸くん会場に来てないんじゃない?」
「....それがどうしたんだよ」
「宍戸くんに応援して欲しかったんじゃないかと思って」
「........フン」
「あ、図星?」
あぁぁすみませんごめんなさい捏造しすぎです!(爆