お風呂場の天井のモルタルを剥がしていたら、 その下がみっしりと文字で埋め尽くされておりました。 なにをっと一瞬焦ったんですが、なんの事はありません。 天井を埋め尽くしていたのは「ポルトランドセメント」の文字。 左官屋さんが、壁塗りで出たセメントの空き袋を、防水紙代わりに貼り付けていたのでした。 その数は全部で二十枚を下らなかったでしょうか。 それだけの枚数、一枚一枚袋を切り開いた手間を考えると、 防水紙をちゃっちゃと広げて貼ったほうが、明らかに早いような気がいたします。 そもそも、空き袋を防水紙代わりに使ったその理由は ケチであったのか エコであったのか。 二十年前に戻って問い詰めてみたい。
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