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■ 揺らめいて 遠き日の刻 影映ゆる
誕生日とは、自分の人生を振り返るのにもってこいの日だというのが己の持論。 そんなわけで、昔の自分と邂逅すべく、過去5年分の誕生日関連日記を読み返してみました。
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20歳: 大学進学のため上洛して1年目。 一人暮らしにようやく慣れつつ、バイトもせずぼーっと過ごしてた頃。 まだ男も世間も知らなかったせいか、小便臭さが文章に滲み出ている。 フツーに誕生日を喜ぶだけの、フツーの日記。
21歳: がっつり病んでた頃。暗い、暗すぎる。 口では違うと言っていたけど、どう見ても弱い自分をひけらかすことで他人からかまってもらおうとしていた。メンヘラ乙。 今思えばうざいことこの上ないけど、こういう経験があって今があると思うと…まぁ何ともw
22歳: ポエマー全盛期。きもい。そして未だメンヘラな闇時代。 でもそんなきもい自分が今でも好き。だって今でもポエマーだもの。 この頃「リリカル」「体温探し」という単語をやたらと使いたがってた。 現在のスイーツ(笑)なケータイ小説(笑)にも通じる何か。 要するにイタかった。
23歳: メンヘラからの脱却期。 旦那と付き合ってすぐだったので、やたら幸せそう。 今後の決意が、えれー甘酸っぱい。見ていて恥ずかしい。 でも正直なところ、今日これを読み返すまで忘れていた思いもあったのは確か。 思い出した気持ちは改めて大事にしたいものです。
24歳: これまでの人生で最低の誕生日。 新しい家族ができて初めての誕生日なのに、今まで育ててくれた家族から泥を塗られたような気分でとにかく腹が立って仕方なかった。 そのせいかどうか知らんが軽く切迫早産気味になり、この週の検診以降正産期に入るまで薬を処方される始末。 ※今は実家とも仲良しです。
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振り返っての総括。 20代前半を一言で表現するなら【出会い】です。 とにかく、若さのせいにできないくらい破天荒でめまぐるしい5年間でした。 本当に荒れていたし、二度と平穏な人生など望めない覚悟もしてました。 誰かと向き合い、言葉や視線を交わし、僅かでも同じ時を過ごすことを「出会い」と言うならば、それこそ何百の出会いがあったかわかりません。 時には暇つぶしの相手となり、時には傷の舐め合いをし、また時には商品価値を求められ。 そして数え切れないほどの出会いの中で、もう二度と会うことはないであろう人たちのなんと多いことか。 あまりにも多すぎる「関わった他人」の波に呑まれて、自分という存在には価値がないんじゃないかと本気で考えていました。 どうすれば自分の価値を見出せるのか、答えが欲しくて仕方ありませんでした。 そのためにまた誰かとの「出会い」を求め、また波に呑まれるの繰り返し。 結局、いくら探しても探しても納得できる答えは見つからず。
けれど新しい家族とともに生きる日々を迎えて、ようやく答えが出ました。 これまで私が探してきた「自分の価値」など、無理やり求めようとすること自体が無意味だったのだと。 旦那が言葉にせずとも私の存在を当たり前のように認めてくれたことと、娘が何を疑うこともなく無条件に私を求めてくれることが、私にとっての答えでした。 妻であり、母であることが誇らしくて。 誰かが与えてくれる愛や温もりや居場所が自分の価値を決めてくれるのだと思い込んでいたけど、自分自身に対する「誇り」が欠けていたから自信が無かった、だから他者からの評価を欲しがったのだと感じたものです。 悩みも迷いもまだまだ尽きないけれど、他者に評価されることで自信を持つのではなく、自分自身の誇りを磨くことが自信に繋がるのだと心に留めておくことにします。
せっかくなので、あとで誕生日周辺以外の日記もちゃんと読み返してみるかな。 もう更新しなくなって久しいこの日記ですが、時々ふっと思い出して全部読み返して悶えたりします。 というか、折々に過去を見つめて悶えるために残してあるようなもんです。 そんな超弩級マゾヒストにしてナルシストな私ですが、どうぞこれからもよろしくお願いします。
2008年07月16日(水)
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