ミドルエイジのビジネスマン
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2009年02月01日(日) 対照的な二人

たまたまなんだろうが、対照的な二つのビジネスを見た。ビジネスと言うよりかは経営者と言うべきか。

ひとつは、コンピュータの仕組みを提供することによって個人の顧客が儲かる機会を与える。経営者は、システム開発が好きな人に全部任せた。そのシステムを利用した人は利益を得るかもしれないが、損失を蒙るかもしれない。積極的に甘言を弄することもないのに、人々はチャンスを掴もうと集まってくる。ルールは、はっきりしているので、損をしても自己責任だから文句は言わない。驚くほどのスピードで会社に利益が溜まっていくが、ビジネス全体の本当のリスクはどこにあって、誰がそのリスクを負担しているのか。

もうひとつは、珍しいことは一つもない小売店のチェーン展開だ。いい年のおじさんが独立して始めたら、彼に惹かれてドンドン従業員が集まってきて、その人の下でこそ働きたいと、みんな一生懸命にやっているらしい。遠いところに店を出そうと思っていたら、準備段階から参加できるように勝手に引っ越していって、早く開店しろと待機していたという。売上げは伸びているが、会社は本当にそのビジネスで利益を出せるのか。

大都会の超高層ビルを舞台にしたテレビドラマに出てきそうな指先の長いカリスマ経営者と、その人と話しているだけでみんなが笑顔になるこれまた人情ドラマでも見ているかのような経営者。2009年の1月、自分は本当に現実を見ているのだろうかという体験をした。真実はどこにあるのだ?


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