ミドルエイジのビジネスマン
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梅雨の合間の夏の日差しが限りなく爽やかな訳は、夕方のニュースで解説していた湿度29%というカラッとした空気のなせる業だった。朝5時前から車を出し、早朝ドライブに出掛けた。日本には道路の上まで枝が伸びてトンネルになった並木道はほとんどない。大体、道路脇に電線が張られているために邪魔にならないようチマチマと枝切りされてしまうからだ。
背の高い木々が列をなす頭上まで緑のトンネル、そんな道を見つけたので時々朝早く行ってみるのだ。初めて見つけたときは、高原の避暑地かと思ったが、さすがにここは千葉県、実は車道の両側にコースが続くゴルフ場だった。
早朝、大きな木々がトンネルを作る並木道に入って横を見やれば、斜めに陽の射す淡い緑の広がる芝にはうっすらと霧がかかり、ときに、ひとり練習している人がいたりする。サンルーフを開けてできるだけゆっくりと走り、通り抜けてしまったら一度だけ引き返し、反対側からの景色を愛でる。なんという贅沢だろう。
家に帰り着いてもまだ6時くらいだ。近所の方が譲ってくれた薫り高いコーヒーと、今年も義母が送ってくれた手作りマーマレードのトーストを朝食に摂ればこれで一日が終わっても悔いがないくらいだ。
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