ジョージ・エルスの日記...ジョージ・エルス

 

 

タイ - 2002年09月09日(月)

クアラルンプール国際空港から飛行機で1時間40分。
隣国 タイの首都バンコックへ。部下のマレー人、
MR.ムハマドとのビジネス・トリップだ。

バンコックでは車の渋滞が一日中続く。緑も少なく
電信柱も普通に立っている。景観があまりよくない。

ホテルや空港以外では英語がほとんど通じない。

これまでタイへの出張は乗り気ではなかった。ただ
し今回を除いては。

担当のタクシードライバーが非常に優秀だった。

MR.リック。中国系タイ人。66歳。

安全運転でブレーキの効かせ具合が程よい。長時間
のドライブでも疲れない。滞在期間3日間とも彼に
運転を依頼した。

中国語は話せないがタイ語と英語が話せる。タクシ
ードライバーにしておくのはもったないぐらいだ。



台湾系タイ法人顧客への訪問。台湾人社長、MR.リエン
は中国語しか話せない。”サンキュー”の意味すら知ら
ない。

リエン社長の部下、MR.チャンチャイは中国語とタイ語
を話せる。

あとはタイ語と英語を話せる人がいれば話ができる。

タクシードライバーのリックに通訳を頼んだ。きけば
前にサウジアラビアでオイルビジネスに携わったこと
があるという。何の問題もない。

先方はリエン社長、部下のチャンチャイ、こちらは僕、
部下のムハマド、タクシードライバーのリック。

5人でテーブルを囲む。商談が始まった。


まず僕の隣に座っているムハマドに日本語で用件を伝え
る。彼は日本語と英語が話せる。

ムハマドはその隣に座っているリックに流暢な英語で僕
の言った用件を訳す。

そしてリックは席の向こうにいるチャンチャイにタイ語
で話しかける。この時点で彼が何を言ってるのか、僕と
ムハマドにはさっぱりわからない。

さらにチャンチャイは隣のリエン社長に中国語で説明し
ている。

話し終ると彼は僕をみてうなずく。用件はちゃんと伝わ
ってる様だ。

リエン社長の発言も 長い経路でこちらに伝わる。僕も
うなずく。まるで伝言ゲームだ。

時間をかけたやりとりが相手を和(なご)ませ、商談は
終始おだやかなものであった。


隣国で言語や文化が全く違うアジア。

国の違いを体感できる醍醐味。



バンコックに照りつける太陽が 今、僕が日本から遠く離
れた 人種のるつぼ 東南アジアにいることを 改めて教え
てくれる。















...




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