ジョージ・エルスの日記...ジョージ・エルス

 

 

ペルダナ - 2002年07月04日(木)

この国の夜明けは遅い。6時50分。
ピンクの空が雲間から覗く。
僕はいつものように愛車ペルダナを走らせる。

角張らない。といって球形からはほど遠い。

速い。速力がある。2000CC V6エンジン。

ゆっくり運転するよりも少し急ぎ気味な方が
この車には似合う。


前の車のブレーキランプがつき始めた。渋滞だ。

最初のラッシュ時、しかもハイウェイだというの
にトラックが置き忘れたタイヤがど真ん中に転が
ってる。こんなことは日常茶飯事だ。

それを避けようと、隣の車がウインカーもつけず
に割り込んでくる。

気前よく車間をあけてやる。この国ではこれがト
ラブルに巻き込まれない最善の方法だ。

バス停を抜ければあとは車もまばら。いつものよ
うに時速140km で前にいる車を蹴散らす。 至福
の時。

今日も灼熱の太陽の下 一日が始まる。







...




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