written by 田村 MAILHOME
#CMなんですが
2004年10月19日(火)

のっけからで申し訳ないが、文句を言いたい。


マクドナルドのCMはどうなのか。元々CMのベタさ加減ではアレだ、セブンイレブンといい勝負なのに、今じゃ無理矢理オサレ感を出そうと必死じゃないか。自分でI’m lovin’ itなんて言ってしまってどう引っ込みつけようというのか。売り手がそんなこと先に言ってしまったら見てる側はものすごく居心地が悪いじゃないか。ドナルドの噂なんかに誰が興味があるものか。答えはホームページって言われて誰が見るのか。そもそもそんなに知名度高かったかドナルド。最近のCMだとトマトマックグラン。初めて見たときはヴィダルサスーンかと思った。あの黄色と赤のグロテスクな縞模様でかろうじて気がついたが、きっと意識してやっているのだろう。マクドナルドのCMだと分かった瞬間の手の平の返しようは、我ながら見事だった。小林製薬とか、金ちゃんヌードルとか、そういうレベルで良いじゃないか。訴えかけるターゲットが違うのにパクっても仕方ないだろう。マクドナルドには、もっとベタで、もっとえげつないCMを展開して欲しい。そしてこれからも私を何も考えずに呆れさせて欲しい。


CMといえばもうひとつ、公共広告機構か何かのCMで、要約すると視覚障害の人が点字ブロック塞がれると超困るのでみんなで塞がないように気をつけましょう!というものだが、テーマは良いのにアプローチが最悪だ。点字ブロックを塞ぐことは良くないことだ、うん。賛成する。でもその表現を、視覚障害の人に「僕の道はどこですか」って言わせるってセンスが最悪だと思う。やんわりと湿っぽく脅迫だ。普通の人が障害を持つ人に抱いている、なんだかよく分からない遠慮感とでも言うものを、解消するどころか一層に助長してしまうのではないか。同じテーマでCMを作るなら、無闇に前向きに、塞いだ人間を笑顔でパニッシュするとか、視覚障害の人が塞いだ人間をぶん殴り憤怒の雄叫びあげるとか、それぐらい元気があったほうが良いと思うがどうだろうか。少なくとも視覚障害の人は、目に障害はあっても心に障害があるわけではないのだ!今ちょっと良いことを言ったのにお気づきか、諸兄。


などとぐでぐで述べてきたが、お前が作れといわれたらごめんなさいと返さざるを得ない。でも嫌なものは嫌なんだってばよ。嫌。




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