written by 田村 MAILHOME
#さようなら
2004年08月03日(火)

イエモン解散。
今変換したら家もん海産、もう一度変換し直したらイエモン海産と出た。本当に死んでしまえよ、この××××め。

音楽に興味を持ち始めた時に聞いた、本当に本当に、大きな影響を受けたバンドだった。音楽好きな人には、そんなアーティストがそれぞれ居るだろう。私にとってはそれがイエモンだった。そう思う。

聞いたきっかけは取るに足らないものだ。当時好きだった人がよく聞いていた、ただそれだけ。しかしいつしかそんなきっかけは抜きにして、ロックンロールの魅力へ引きずり込まれていった。

それからこれまでずっと聞いてきた。名盤sicksで狂喜し、パンチドランカーでどこへ行くのかと心配したり、パールで完全復活したかと喜ばせたかと思うとその後の8でもう何がなんだかぐでぐでに分からなくなってたり。いやパールで復活しただなんて思ってないのだけど。心配は一層深まったのだけど。その結果が8で、その後の活動休止だったのだけど。

どのバンドより人間臭く、愛すべきバンドだったと思う。休止したところで、今は休んでいるだけ、きっと戻ってくる。私はそう思っていた。ファンもそう思ってただろうし、そして同時に危惧もしていただろう。このまま戻って来ないんじゃないか、と。

4年も、4年も待たせておいて解散かよ。あんまりじゃないか、吉井ロビンソン。ああ、皆ソロ活動も初めて、そのうちまた充電したところでイエモン復活かあ?と思っていたのに。何故この2000年初頭のミュージックシーンに彼らが居ないのか、本当に残念だった。2000年になっても活躍できるだけの力量を、彼らは持っていたはずだった。それなのに。

ただでさえ今日は他に色々考えるところがあったんだ。
どうにか出来ないか無い知恵絞って珍しく考えてみたり、友達に救われたり、まとまらないまま頭捻りながらおてまみ書いてみたりして、やれやれ寝ようかと思っていたところに、絶妙なタイミングでこのニュースだ。明日だって早いんだ。狙ってたのか。

公式の発表を見た。
仕方ない。延命させ続けることがどれだけ苦しいかというのも分かる。オルゴールを聞いて、本当に吐きそうになったのだろう。最後に握手で別れることが出来たってだけでも、物凄く良いことじゃないか。良いことだと思う。

そんなことは分かっている。でも、すっかり胸に穴があいてしまった。

ブランキー、ミッシェル、ナンバーガール、イエモン。
ずっと続くものじゃない、死んでしまったわけでもない、ソロで活動はいくらでも見れる。ああ、分かっているとも。

とは言え、寂しいじゃないか。
その時代の、その瞬間の彼らを、そして彼らのフィルタを通した世の中を、もう見ることが出来ないなんて。


僕が犯されたロックンロールに希望なんてないよ
あるのは気休めみたいな興奮だけ それだけさ


「人生の終わり」のこのフレーズが、たまらなく好きだった。




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