written by 田村 MAILHOME
#初詣
2003年01月05日(日)

あけましておめでとう。もう5日目だ。
そもそも本当にめでたいのかも不明である。
もしかしたらお目出度いだけなのかもしれない(頭が)。



本日は初詣に行って来た。もう4日も経っているじゃないかとお怒りになる諸氏もいらっしゃるかもしれないが、そもそも今日の目的が初詣であったわけではない。

折角の正月休み最終日なのだからどこかに出かけようと思い立ち、大学時代の先輩Sを無理矢理引っ張り出して静岡の街中をぶらぶらと彷徨い、その一環としての初詣であったのだ。

2月に行こうと思っていたのだから、これでも当初の予定より随分と早まったのである。感謝して欲しい。



肝心の詣でであるが、静岡市の浅間神社へ行ってきた。


神社付近まで来ると、どうも駐車場に入るらしい車の列が出来ていた。我々も車であるので、当然その列に並ぶ。

それにしても随分と並んでいるが、これはすべて初詣であろうか、しばらく駐車場に入れそうにない。折角予定を早めて初詣に来たというのに、何故これだけの渋滞に並ばなければならないのか。今ごろ初詣に来るなど考えられない。日本人ならば元旦に詣でるべきであろう。



30分以上待ったであろうか、ようやく駐車することが出来、参拝のために車外に出る。冷たい風が吹いており、体温を奪われ出足を挫かれそうにある。これだけ待って掴んだチャンスである、半ば意地で境内に進んで行く。



巨大な賽銭箱に5円を放り投げ、一年の健康・安全を祈念する。5円を投げたところで本当に縁があるのであろうか、ある程度思い込みにしか過ぎないのではないかと疑問に思ってはいけない。ここは神の国・ニッポンである。



初詣定番とも言えるおみくじを引いたところ、良いとも悪いとも言えない中途半端な「吉」であった。やはり神様は全てを見抜いているようである、流石神の国・ニッポンといったところか。

続いてS先輩が引いたものの、なにやらおみくじを開こうとしてあがいている。どうも封印箇所の糊が強固で、開こうとすると破れてしまう。どうせバイトがベッタリと糊を塗ったんだろう、新年早々憤るS先輩であった。

寒さにガクガク震えながらおみくじ相手に罵詈雑言をはきつつ格闘している二人は、周りの参拝客から見たら随分と異様であったろう。もしかしたらこれは罠か。巧妙に仕組まれた謀略なのか。そう言えば受付の巫女さんも意地悪くせせら笑っているような気がする。

それにしても数多くあるおみくじの中からそのようなものを引いてしまうなど、やはり神様はすべてお見通しなのかもしれない(結果は中吉であったが、開けたころにはボロボロになっていた)。



ようやくおみくじを境内にくくりつけたが、ここまでで随分と時間を取られてしまった。手を清める水などもあったのであるが、今の状態では自殺行為に等しいと判断し、逃げるように神社を後にした。


神の国をあなどってはいけない、新年早々痛感させられた初詣であった。




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