ぬっきーの日記
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2009年04月17日(金) 小説論

小池真理子さんの 小説論

小説は、 作者の愚痴や夢や理想の垂れ流しであてはならない。

物語が読者に無駄なく明確に伝わるよう、作者はあらかじめ冷静に

物語を組み立て、構築し、最後の伝達形式を保つことができるよう、

数学的な計算をしなければならない。しかも、その計算、

舞台裏のあくせくとした動きを読者に悟られてはならない。

とはいえ、それはさほど難しいことでもないのだ。

作者はひたすら生身の自意識を隠すよう努力してさえいればいい。

あらゆる冷徹な計算の陰に隠れてさえいればいい。

そうすれば作者はいずれ、

自分の作品のページをめくる読者の顔色を陰で眺めつつ

してやったり、と、密かにほくそ笑む特権を

与えられるのである。


このしてやったりと ほくそ笑む 作者

これが たまらないのでしょうね

小池さんの サスペンスもそうですが

先日の 告白 

絶対 してやったり と思ってると思います


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