ぬっきーの日記
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小池真理子さんの 小説論
小説は、 作者の愚痴や夢や理想の垂れ流しであてはならない。
物語が読者に無駄なく明確に伝わるよう、作者はあらかじめ冷静に
物語を組み立て、構築し、最後の伝達形式を保つことができるよう、
数学的な計算をしなければならない。しかも、その計算、
舞台裏のあくせくとした動きを読者に悟られてはならない。
とはいえ、それはさほど難しいことでもないのだ。
作者はひたすら生身の自意識を隠すよう努力してさえいればいい。
あらゆる冷徹な計算の陰に隠れてさえいればいい。
そうすれば作者はいずれ、
自分の作品のページをめくる読者の顔色を陰で眺めつつ
してやったり、と、密かにほくそ笑む特権を
与えられるのである。
このしてやったりと ほくそ笑む 作者
これが たまらないのでしょうね
小池さんの サスペンスもそうですが
先日の 告白
絶対 してやったり と思ってると思います
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