「深藍、大丈夫だから。 ‥あ、いや、紺野。 紺野!紺野には先生がおるやろ?」
朝、先生のそんな言葉で目が覚めた。
先生が夢の中で私の〈名前〉を呼んだ。 夢の中の出来事なのに、すごくドキッとした。
去年の年末の、塾の冬期講習。
ふとした瞬間、先生の香水が香るスーツに触れたとき。 授業で、先生が私の思いっきり至近距離で説明をしていて、喋る度に息がかかったとき。 先生が笑顔で私を見たとき。
私はその全てにドキッとした。
私が先生から離れようとして冷たくしても、先生はやっぱり笑顔だった。
私は先生を好きになって、友達が減りました。 教室で、独りになりました。 でも、彼らは最初から友達じゃなかったんだと思う。 私は最初から、独りだったんだと思う。
年賀状、8枚出したけど3枚しか来ませんでした。
私が去年、Yと決別したからでしょうか。 でも確かに、Yと親しい人からは一枚も来ませんでした。
久しぶりに、淋しいと思いました。 淋しくて、淋しくて。なぜだろう。涙がでた。 自傷癖も再発してしまいました。
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