期末テスト、四日目。テスト終了♪
なぜだろう。 もうテスト勉強をする必要もないのに塾へ行った。 なぜだろう。 先生に会いに行った。
「どうした?」と問い掛ける先生に
数秒の沈黙の後
「冬休みに英語を勉強し直そうと思って…」と答える自分がいた。
今日の先生に殆ど笑顔はなかった。 本当に私はお気に入りの生徒ではなくなったんだ‥と痛感した。
私が好きになったのは塾の先生。 学校の先生なら兎も角、塾の先生に 成績なしで生徒を判断する塾の先生なんているはずがない。
ごめんなさい。 私は、ただ演じてただけ。 先生のお気に入りの生徒になりたくて、お気に入りの生徒の役を演じてた。
だからあなたは、本当の私をしらないでしょう? 落ち込んでる私に「なに怒っとんや?」と言ったのが証拠。
お気に入りの生徒の役は、とても居心地が良かった。 でも、もう交代ね。
最近のあなたの目が、私以外のアノ子に向いていることなんて知ってるから。
私の方なんて振り向かずにアノ子の所へ行ってしまえばいい。
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