ラヴシック☆

     


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2002年11月09日(土) 「待っていた」

今日は塾の日でした。

私は約1ヶ月前、先生に「休み時間に来いよ」と言われた日から
休み時間になると必ず、先生のいる講師室に行くようになっていた。

休み時間に講師室に行くと、先生は慌ただしく授業の準備をしていて
授業で毎回する単語テストの箇所を「今日って、この単語からだっけ?」と私に確認してから刷り始める。
それが定着していた。

でも今日は、講師室に行くことを迷っていた。
最近の先生の態度から「私が行くと邪魔かな…迷惑かな…。」と思ったから。
迷うだけ迷ったけれど
結局、逢いたい気持ちを抑えることが出来なくて
「邪魔って言われたらスグに教室に帰ってこよう…。」と心に決めて講師室に行くことにした。

階段をかなりゆっくり降りていると
塾で同じクラスのN君が私を追い越した。

行き先はきっと私と同じで、先生の所。
N君は毎回、「今日の単語テストってどこからですかー?」
そんなの聞かなくてもわかるはずなのに、先生に聞きに行っているのを知ってるから。

案の定、講師室の前の廊下にさしかかった頃

「先生、今日の単語テストってどこからですかー?」

「えー、紺野が来んとわからんわぁー。」という先生とN君の会話が聞こえてきた。

そして私が講師室に入ると先生が

「あ‥紺野!待っとった♪今日の単語テストってどこから?」と言った。

「待っていた」
…その言葉がすごく、すごく嬉しくて
さっきまで迷っていたことが一気に吹っ飛んだ。

先生と仲良くなればなるほど楽しくて、幸せで
でもその分、仲良くなればなるほど
先生にとっては普通の態度でさえ冷たく感じてしまうことがある。






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