2009年12月29日(火) 立ち止まる 私の心 過ぎる時
私の小さくなった魂がさらに小さくなること。
27日の朝、祖父が亡くなった。
ずっと危篤のような状態だったので、覚悟はできていたはずなのに、連絡を受けて、マニキュアを落としながら涙がポロポロ止まらなかった。今思うと、準備もせずにまずマニキュアを落とし始めた時点で、相当動転していたのだろう。
祖父は福岡に住んでいて、私は小さい頃隣の熊本に住んでいたので、本当にしょっちゅう祖父の家に行って遊んでもらっていた。おじいちゃんの孫は6人いて、その中で私が一番おじいちゃんに近かった。一番おじいちゃんが好きだったと思う。東京に引っ越してからは、なかなか会えなかった。おじいちゃんは、亡くなる直前にも私の名前をずっと呼んでいたと叔母さんに聞いた。
蛇口が壊れた水道のように、次から次から涙の粒が落ちてくる。葬儀中は、横隔膜が痙攣するほど号泣して、帰りに一人駅まで歩く道のりも、地下鉄の中も、飛行機の中もおじいちゃんのことを思って涙を止められず、やっと止まったのは羽田に着陸してからだった。途中、機中で見た、夕日で赤く染まった雲があまりに美しく、おじいちゃんもこの景色を見ているような気がした。
夜帰宅して、こうティをギュッと抱いて寝た。このちんまりとした暖かいカタマリの温度が私の救い。命のカタマリ。
この半月、どれくらいの涙を流しただろうか。今の私の魂は、小さく小さく縮こまり、憔悴し、震え、怯えている。もうこれ以上何かあったら、耐えられるかどうかわからないくらい頼りない。自分に自信もない。私は泣き虫で、弱虫だ。
今の自分が嫌いだ。もっと強くなりたい。
つづく。
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